Gemini 2.5 Pro正式GA・Pixel DropでGemini Omni動画生成・DeepMind×A24映画AI提携——2026年6月Google最前線

Google・Gemini のアイキャッチ

2026年6月下旬、Googleは複数の重要アップデートを同時展開した。Gemini 2.5 Proの正式提供開始、Pixel向けGemini Omniによる動画・音楽生成機能の解禁、Google DeepMindと映画スタジオA24の大型提携、そしてマルチエージェントAI安全性研究への1000万ドル資金提供など、モデル・デバイス・産業応用の3軸で動きが加速している。

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1. Gemini 2.5 Pro 正式GA——API・AI Studio・Vertex AIで即日提供

2026年6月22日、Google AI Studio および Vertex AI、Gemini API で Gemini 2.5 Pro が正式GA(一般提供開始)となった。

APIの入力価格は 1Mトークンあたり約$1.25 と、競合のGPT-5.4(同$2.50)と比べ約半値となっている。最大1Mトークンのコンテキストウィンドウはリポジトリ全体のワンショット処理を可能にし、コスト重視・大規模コンテキストが必要な開発案件で有力な選択肢となる。Google Cloudエコシステム(Firebase・Android Studio・Cloud Functions)との深い統合も引き続き強みだ。

出典: AI Update — Monday, June 22, 2026(Medium)

2. 6月Pixel Drop:Gemini OmniがPixelで動画・音楽生成に対応

Googleは2026年6月16日、6月Pixel Drop と Android 17、Wear OS 7 を同時リリースした。目玉は Gemini Omni を活用した以下の機能だ。

  • 動画編集:Pixelカメラで撮影した動画をGemini Omniと自然言語で対話しながら編集・加工
  • 音楽生成:スタイル・ボーカル・テンポを指定するだけでオリジナル楽曲を生成(Pixelのみ)
  • Ask Photos:Google フォトの写真をプロンプトで自動補正・複数ステップ編集
  • Wear OS 7:Pixel WatchでもGemini機能を段階展開予定
  • Bubbles:任意のアプリアイコンをフローティングウィンドウ化するPixel専用UI

また Google Workspace では同週、Classroom向けGemini強化、DiscoverableスペースのAPI提供、Calendar API更新なども並行してアナウンスされている。

AIテクノロジーイメージ
Photo: deltaMike / CC BY(Openverse経由)

出典: June Pixel Drop(Google公式ブログ) / 9to5Google

3. Google DeepMind × A24:映画制作向けAIツール共同開発に約75億円投資

2026年6月22日、Google DeepMind とインディペンデント映画スタジオ A24 が数年間にわたる研究パートナーシップを締結した。Googleからの出資額は 約7500万ドル(約75億円) で、資本調達ラウンドとは別建て。

提携の骨子は以下の通り。

  • A24がDeepMindの研究リソース・インフラにアクセス
  • DeepMindの研究者がA24と共に映画制作ワークフロー向けのAIツールを開発
  • A24の映画ライブラリはGoogleのトレーニングデータ対象外(非独占・ライブラリ不使用契約)
  • A24のLabs部門がDeepMindチームとの協業を主導

IndieWireは「LionsgateとRunway AIのようなライセンス型ビジネスとは異なり、実際の映画制作現場のワークフローに根ざしたツール構築を目指す点が特徴」と評している。A24はこれまで生成AI活用に慎重な姿勢を示してきただけに、業界内での注目度は高い。

出典: Variety / Deadline / Reuters

4. DeepMind、マルチエージェントAI安全研究に1000万ドルを拠出

2026年6月11日、Google DeepMind・Schmidt Sciences・Cooperative AI Foundation・英国の ARIA(Advanced Research and Invention Agency)・Google.org が共同で、マルチエージェントAI安全性研究 への最大1000万ドルの公募資金提供を開始した。

背景には、Googleが今年のGoogle I/Oでエージェント基盤を中心戦略として打ち出した直後から、エージェント間の相互作用に起因するセキュリティインシデントが急増しているという認識がある。対象となる研究は4つのクラスターに分類されている。

クラスター 内容
サンドボックス・テストベッド エージェント集団の挙動を実験的に観察するシミュレーション環境の構築
エージェントネットワークの科学 大規模エージェント間の交渉・取引・集団行動の理論的解明
エージェントインフラ 安全な通信・認証・調整のためのプロトコル整備
マルチエージェント監視・制御 異なる組織が展開するエージェント群の相互作用リスク管理

DeepMindは先行研究環境として Concordia と Melting Pot、解釈可能性ツールとして Gemma Scope 2(2025年12月公開)を活用できる旨を示した。採択結果は2026年秋を予定している。

出典: MIT Technology Review / getAIbook

5. Gemini API:制限なしキーのアクセスを遮断——開発者は設定変更が必要

2026年6月19日より、Gemini API(generativelanguage.googleapis.com)は 制限なし(unrestricted)APIキー からのリクエストを受け付けなくなった。不正利用・料金リスクを防ぐためのセキュリティ強化措置だ。

対応が必要な開発者は、Google Cloudコンソールで該当キーに「Gemini API」の制限を追加する必要がある。AI Studio で発行したキーはデフォルトで制限済みのため、追加作業は不要。

また、Firebase上のImagenモデルは 2026年6月24日に全廃 予定。置き換え先は「Nano Banana」シリーズ(gemini-3.1-flash-image 等)で、Firebase公式の移行ガイド が公開されている。既存アプリを利用している開発者は至急の対応が必要だ。

出典: Google AI Developers Forum / Firebase AI Logic ドキュメント


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