イラスト生成プロンプト作例集:水彩・切り絵・アニメセル・レトロエアブラシを4つのAIで作る

イラスト生成プロンプト のアイキャッチ

今日のテーマは「スタイル別のイラスト生成プロンプト作例」。同じ被写体でも、使う語彙と組み合わせるパラメータを変えるだけで、水彩画にも切り絵にもアニメ調にもレトロSFポスターにもなる。今回はMidjourney V8.1、Ideogram 4.0、Google のNano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)、FLUX.1の4本立てで、完成プロンプトと「なぜその言葉が効くのか」をセットで解説する。すべて本メディアで作文したオリジナル例なので、そのままコピペして書き換えて試してほしい。

イラスト生成プロンプトのイメージイラスト

今日つくる4つのビジュアル

①水彩画×ノスタルジー駅(Midjourney V8.1)

狙い:夏の終わりの無人駅を、輪郭のにじんだ水彩イラストで。色数を絞って「懐かしさ」を出す。V8.1は標準ジョブの生成が従来より高速化され、HDも2048pxで直接出せるようになったため、質感の細部まで確認しながら試行しやすい。

A nostalgic Japanese train station platform in late summer, soft watercolor illustration, muted teal and warm amber palette only, morning light streaming through a glass roof, single wooden bench, drifting cicada-song haze in the air, visible paper grain, loose painterly brushwork, delicate ink outlines around the pillars --ar 3:4 --style raw --stylize 200

効いている要素:

  • “soft watercolor illustration” — 技法名を最初に断定して置くことで、写真調やCG調に流れるのを防ぐ核ワード。
  • “muted teal and warm amber palette only” — 使う色を2系統に絞ると水彩特有の「にじみながらも破綻しない」統一感が出る。色を列挙しすぎるとむしろ雑多になる。
  • –style raw — Midjourney独自の美化・過剰装飾を抑え、指定した質感描写をより忠実に反映するモード。公式Raw解説の通り、絵画的な指定語を上書きされにくくなる。
  • –stylize 200 — 装飾性を中程度に抑え、プロンプトの語彙どおりの構図を優先させる(Stylizeパラメータ)。

②和紙切り絵×ネオン看板(Ideogram 4.0)

狙い:ラーメン屋の提灯を、和紙の切り絵×ネオンの光でポスター風に。看板の文字を破綻なく描き込みたい場面なので、文字表現に強いIdeogramを使う。

A traditional Japanese kirie paper-cut illustration of a ramen shop lantern at night, layered washi paper texture with visible torn fiber edges, deep indigo background, warm orange backlight glow bleeding through the cut shapes, bold red kanji text saying '麺' cleanly cut into the paper, flat vector-like silhouette shapes, high contrast, minimalist poster composition --ar 4:5

効いている要素:

  • 単一引用符で囲んだ ‘麺’ — Ideogram 4.0はJSON形式のキャプションで学習されており、引用符で囲んだ文字列は看板や見出しの正確なテキスト描画として扱われやすい(公式プロンプトガイド)。
  • “layered washi paper texture with visible torn fiber edges” — 素材そのものの物理的な特徴(層・繊維・切り口)を書くと、平面的な素材感が立体的に再現されやすい。
  • “flat vector-like silhouette shapes” — 影絵的な形状言語を指定することで、写実的な陰影が混ざるのを防ぐ。
  • プレーンテキストで送るとMagic Promptが自動で構造化してくれるが、細部を自分で書き込むほど狙った通りの結果に近づく(Magic Prompt解説)。

③アニメセル調ポートレート(Nano Banana Pro / Gemini 3 Pro Image)

狙い:図書館に立つ司書のアニメ調キービジュアル。Nano Banana ProはGeminiのモデルとして生成前にプロンプトの内容を推論する挙動があるため、タグの羅列より一文の情景描写の方が意図が伝わりやすい。

A cel-shaded anime portrait of a young librarian with a short silver bob and round glasses, standing between tall bookshelves bathed in warm afternoon light from a side window, soft rim light catching the edge of her hair, flat cel-shading with crisp hard shadow edges, subtle film grain, warm autumn color grading, medium shot at eye level, in the style of a modern Japanese anime key visual

効いている要素:

  • 光源を先に説明する(”bathed in warm afternoon light from a side window”) — Nano Banana Proは物理的な光の位置関係を推論してから描くため、光源の方向と質を明示すると陰影の一貫性が上がる。
  • “flat cel-shading with crisp hard shadow edges” — レンダリング技法そのものを名指しし、グラデーション影ではなく境界のはっきりしたセル影を指定。
  • “medium shot at eye level” — カメラの距離と目線の高さを一語で固定し、構図のブレを抑える。

④レトロSFエアブラシポスター(FLUX.1)

狙い:1980年代のVHSパッケージ風エアブラシポスター。ロゴを乗せる余白もあらかじめ確保しておく。Black Forest LabsのFLUXは構図・レイアウトの指示追従性が高く、余白の確保も明示的に書けば反映されやすい。

A retro 1980s airbrush sci-fi movie poster illustration of a lone astronaut standing on a red desert cliff facing twin suns, glowing pink-to-cyan gradient sky, fine-grain airbrush texture throughout, chrome reflective helmet visor, dramatic rim lighting on the suit, empty clean space reserved at the top third for a logo, in the style of 1980s VHS box art --ar 2:3

効いている要素:

  • “fine-grain airbrush texture throughout” — 技法名+粒子の細かさまで書くと、デジタル的にのっぺりしたグラデーションではなく、エアブラシ特有のムラが出る。
  • “empty clean space reserved at the top third for a logo” — レイアウトの意図を明言することで、後からロゴやタイトルを合成しやすい余白を確保できる。FLUXの公式プロンプトガイドでも、構図要素は具体的に書くほど反映されやすいとされている。
  • “in the style of 1980s VHS box art” — 時代とメディアを一つのアンカーワードにまとめることで、色調・質感・構図の傾向をまとめて呼び出せる。

スタイル制御パラメータ・機能の早見表

制御したいこと Midjourney V8.1 Ideogram 4.0 Nano Banana Pro FLUX.1
アスペクト比 --ar 3:4 など 生成画面のAspect Ratio選択 image_config の aspectRatio プロンプト末尾の aspect_ratio 指定
装飾・再現度の強さ --stylize / --style raw Magic Promptのオン・オフ 文章内で程度を言葉にして指示 語彙の具体性・ガイダンス設定
文字の正確な描画 短い単語向き、長文は崩れやすい 単一引用符で囲むと得意 比較的得意(Gemini 3 Pro Image) 編集時は既存テキストを保持しやすい
参照画像からのスタイル継承 Style Reference(--sref) Describeでスタイルを抽出して再利用 複数画像を入力してブレンド 参照画像を使った編集ワークフロー

試すときの注意

他サイトのプロンプトをそのままコピーして使う「丸写し」は避けたい。文面には創作性が認められる場合があり、配布元の利用規約で二次配布を制限していることもある。今回のプロンプトはすべて本メディアで一から作文したオリジナル例。実際に試す際は、各サービスの利用規約・商用利用条件・生成物の権利帰属を必ず確認してから使ってほしい。


主な情報源

サンプルプロンプトは本メディアのオリジナル例です。各モデル・サービスは提供元の規約に従ってご利用ください。生成物の権利・商用条件は各規約をご確認ください。情報は公開時点のもの。収集・要約はAI、公開判断は人。