Figma Makeがベータ卒業、FramerのAgentsは本番サイトを直接編集——今週のWebデザイン×AI注目まとめ

今週のデザイン のアイキャッチ

2026年9月第4週は、大手Webデザインツール3社が示し合わせたように「AIエージェントに本番サイトを触らせる」方向へ舵を切った週でした。FigmaはAI機能をベータから正式リリースし、Framerはエージェントが公開中のサイトを直接編集できるようにし、WebflowはMCP経由でインタラクション生成まで任せられるようにしました。共通するのは「AIに作らせる」から「AIに触らせて、人がレビューする」への移行です。

AIエージェントがWebサイトを編集するイメージイラスト

Figma Make・AI機能が正式ベータ卒業

Figma Makeを含むFigmaのAI機能群が、対応プランで正式に一般提供(GA)となりました。今回のアップデートで、生成したアプリのモバイルプレビュー、バージョン履歴の閲覧、そしてAI機能全体を横断する「クレジット制」の使用量管理が導入されています。プランやシート種別によってクレジット付与量が変わる仕組みで、個々の機能ごとに課金体系が分かれていた状態から統合されました。

あわせてFigmaのリリースノートでは、ノードベースで画像・ベクター素材を量産できる生成ツール「Figma Weave」の更新や、自作のWeaveツールをFigma Communityに公開して他ユーザーと共有できる機能も紹介されました。素材づくりの自動化がFigma本体の標準機能として組み込まれつつあります。

Framer「Agents」がついに本番サイトを直接編集

Framerの最新アップデートで、AIエージェントが公開中の実サイトに対して直接作業できるようになりました。目玉は「Branching」機能で、エージェントの変更を本番とは別のブランチに隔離し、人がプレビューして確認してから本番へ反映する運用が可能です。実行速度を上げるAgentsと、変更を安全に留めておくBranchingを組み合わせることで、大きな改修も差し戻し可能な形で試せるようになりました。

あわせてAgentsは3D Transform(回転・遠近・奥行きなど)の生成にも対応し、CMSには繰り返しコンテンツをテーブル感覚で管理できる「List field」が追加されています。FAQやケーススタディのような同じ構造の繰り返しコンテンツを、フィールドを複製せずに1つのリストとしてまとめて編集できるようになりました。

Webflow「MCP 2.0」でインタラクション生成・CMS高速化・Cloud連携

WebflowのMCP(Model Context Protocol)サーバーが拡張され、AIエージェントがページにインタラクションを追加できるようになりました。内部ではGSAPとWebflowのIX3エンジンが動いており、スクロールトリガーやホバー演出、複数ステップのタイムラインといった複雑な動きも、プロンプト経由で生成できます。

CMS側もカスタムフィールドでの絞り込みや参照フィールドをまたいだフィルタ、ページネーションを1回のリクエストにまとめられるようになり、コンテンツ監査や一括編集がより少ない呼び出し回数で完結します。加えてWebflow Cloudアプリのデプロイやデバッグ、ブランチのライフサイクル管理までMCP経由で行えるようになりました。

3社のアップデート比較

ツール 今週の主な変化 人によるレビューの仕組み
Figma Make AI機能がベータ卒業、クレジット制導入、モバイルプレビュー・バージョン履歴 バージョン履歴から任意の時点に戻せる
Framer Agentsが本番サイトを直接編集、Branchingで変更を隔離 ブランチ上でプレビュー・承認してから本番反映
Webflow MCP経由でインタラクション生成・CMS高速化・Cloud連携 生成後にデザイナーがCanvasで確認・調整

まとめ

  • Figma・Framer・Webflowともに、AIエージェントが「サイトの実体」に触れられる範囲を広げた一週間だった。
  • その一方で、バージョン履歴・Branching・Canvasでの確認といった「人が後から検証・差し戻しできる仕組み」もセットで強化されている。
  • ツールを選ぶ際は生成速度だけでなく、この検証・差し戻しの仕組みがどこまで整っているかも見ておきたい。

主な情報源

ノートパソコンでWebサイトのデザインを確認する様子
Photo: Rawpixel Ltd / CC BY 2.0, Openverse経由

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