Adobe×Runway提携とKling「Motion Control」、ElevenLabs Dubbing v2――2026年8月、動画・音声生成AIの最新地図

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Claude/Anthropic以外の動画・音声生成AI領域で、今週は大手プラットフォーム同士の提携と、既存モデルの実務寄りアップデートが目立った。AdobeはRunwayと提携し最新モデルをFireflyに先行搭載、GoogleはVeoの低コスト版を投入、Kling AIは長尺の演技制御に、ElevenLabsは多言語吹き替えAPIにそれぞれ力を入れている。

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Adobe×Runway提携、Gen-4.5がFireflyに先行搭載

AdobeとRunwayは複数年の戦略的提携を発表し、最新動画モデル「Gen-4.5」を期間限定でAdobe Fireflyに先行搭載した。Adobeは今後もRunwayの「優先APIパートナー」として、新モデルを真っ先に自社ワークフローに組み込んでいく方針という。Gen-4.5自体はモーションの自然さやプロンプトへの追従性、カット間の被写体の一貫性が大きく向上しており、Runway側は「これまでで最大の世代交代」と位置づけている。

Runwayの開発者向けAPIでは、旧モデルの整理も進んだ。7月30日付でGen-3 Alpha TurboとGen-4 Alephの提供が終了し、高品質用途は「Gen-4.5」、低遅延・低コスト用途は「Gen-4 Turbo」への移行が案内されている。同じくAPI経由でElevenLabsの「Eleven v3」も利用可能になり、(笑い声や囁き声を指定する)感情タグ付きの音声を動画制作パイプラインに組み込めるようになった。

出典: Adobe Newsroom / Runway Help Center

Google「Veo 3.1」に低コスト版「Lite」、縦型・高解像度対応も強化

Googleの動画生成モデルVeo 3.1は、参照画像から動画を作る「Ingredients to Video」機能の拡張が続いている。縦型(ポートレート)出力へのネイティブ対応、1080p〜4Kへのアップスケール、自然な会話音声や効果音を含むネイティブオーディオ生成、複数カットにまたがるキャラクターの一貫性向上などが盛り込まれた。

あわせて、より低コストな軽量版「Veo 3.1 Lite」も投入された。Gemini API経由でも利用でき、量産的なショート動画制作やプロトタイピング用途を想定しているという。

出典: Google Blog / Google Developers Blog

Kling AI、30秒の連続アクションを制御する「Motion Control」とチーム機能

Kling AIは「All-New Motion Control」を展開し、動きや表情、リップシンク、ジェスチャーまでを細かく指定しながら、最大30秒の難易度の高い連続アクションを1テイクで生成できるようにした。モーションキャプチャー的な精度と顔の一貫性を両立させた機能で、Kling VIDEO 3.0系列の目玉としてアピールされている。

あわせてチーム向け機能も拡充され、ワンクリックでのアセット共有、役割ごとの権限管理、新しいデスクトップアプリが利用可能になった。個人のプロンプト実験から、複数人が関わる制作ワークフローへと利用シーンを広げる狙いが見える。

出典: Kling AI Release Notes

映像・音声制作スタジオの様子
Photo: Studio M Academy / CC BY 2.0(Openverse経由)

ElevenLabs、90言語超に対応する「Dubbing v2」をAPI公開

ElevenLabsは8月10日、AI吹き替え機能「Dubbing v2」をAPI経由で公開した。音声・動画を90以上の言語に翻訳しつつ、話者ごとの声質・トーン・話す速度(ペーシング)を保ったまま変換できるのが特徴で、既存のElevenLabs v3・Multilingual v2・Flash v2.5といったTTSモデル群と組み合わせて使える。多言語展開を前提にした動画コンテンツ制作での需要を見込んでいるとみられる。

出典: ElevenLabs Changelog

画像生成AIの勢力図:得意分野で選ぶ時代に

動画・音声だけでなく画像生成AIも、単一の「最強モデル」ではなく用途ごとの使い分けが定着しつつある。文字入れ精度ではIdeogram v3、フォトリアルさとオープンソース性ではBlack Forest Labsの「FLUX.2」、商用利用の安全性ではAdobe Firefly、美的な仕上がりではMidjourney v7が評価される、という棲み分けが2026年後半の目立った傾向だ。

モデル 強み 向いている用途
Ideogram v3 画像内テキストの精度 ロゴ、サムネイル、広告バナー
FLUX.2(Black Forest Labs) フォトリアル・オープンソース版あり 自前ホスティング、API組み込み
Adobe Firefly 商用利用の権利保証 企業のブランド用コンテンツ
Midjourney v7 芸術的な完成度 ビジュアル重視のクリエイティブ案件

出典: Best AI Image Models 2026 (Teamday)


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