「やる気」ではなく「体調」でスケジュールを組む——ウェアラブル連携AIプランナー「Lifestack」

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「今日は集中できる日か」を、勘ではなくウェアラブル端末の睡眠・回復データから判断してタスクを並べ替える——そんなAIカレンダーアプリ「Lifestack」が、ADHD当事者やニューロダイバージェントなユーザーを中心に支持を広げている。開発したのは東京大学出身の日本人創業者が米サンフランシスコで立ち上げたスタートアップだ。今回はその仕組みと、既存の自動スケジューリング系AIサービスとの違いを整理する。

AIエージェント・ツールのイメージイラスト

Lifestackとは何か

Lifestackは、Todo・カレンダー・ウェアラブル端末のデータを統合し、AIが1日のスケジュールを自動生成するプランナーアプリ。開発元は米DeMind Inc.で、脳波からの内的発話デコーディングを研究していた創業者Nao Yukawa氏(東京大学卒)が立ち上げた。iOS・Android・Mac・Chrome拡張で利用でき、Product Huntではヘルス&ウェルネス部門で週間1位を獲得した実績を持つ。

「エネルギーベース・スケジューリング」の仕組み

一般的なAIスケジューラーが「空いている時間」にタスクを詰め込むのに対し、LifestackはOura Ring・WHOOP・Garmin・Apple Watch・Fitbitなどから睡眠や心拍変動、回復スコアを取得し、1日を「高エネルギー」「中エネルギー」「低エネルギー」の帯に分解する。そのうえで、深い集中を要するタスクを高エネルギー帯に、軽作業やメールを低エネルギー帯に自動配置する。ウェアラブル端末を持っていなくてもタスク管理・カレンダー機能自体は使えるが、真価はセンサーデータと組み合わせたときに発揮される設計だ。

主な機能

  • 自然文でAIに「今日の予定を組んで」と頼めるチャット型プランニング
  • Todoからカレンダーへの自動タイムブロッキング
  • ADHD向けに調整された、視覚的にシンプルな時間割表示とリマインド
  • Googleカレンダー・Outlook・Todoist・Trelloなどとの連携
スマートウォッチを身につけた手元
Photo: rawpixel / CC0 1.0(Openverse経由)

料金プラン

プラン 価格 備考
月額 7ドル/月 無料トライアルなし
年額 50ドル/年 7日間の無料トライアルあり
買い切り 120ドル(一括) 無料トライアルなし

全プランでモバイルアプリ(iOS/Android)、Chrome拡張、カレンダー・タスク数無制限が利用できる。恒常的な無料プランは無いが、年額プランには短期のトライアル期間が用意されている(詳細は公式の料金ページを参照)。

Motion・Reclaim.aiとの違い

同じ「AIが自動でカレンダーを埋める」系のサービスとしてMotionやReclaim.aiがよく比較対象に挙がるが、それぞれ得意分野が異なる。

サービス スケジューリングの軸 向いている人
Lifestack 体調・エネルギーの波 ADHD/集中力にムラがある人
Motion 締め切りと所要時間 タスク量が多いプロジェクト管理者
Reclaim.ai 既存の習慣・予定の防御 会議に予定を侵食されたくない人

使ってみて分かった評判——強みと弱み

各種レビューをまとめると、評価は次のように分かれる。

  • 強み:エネルギーに基づく自動並べ替えが「感覚と違う日」を可視化してくれる点、ADHD向けにシンプルなUIに絞ってある点、年額50ドルからと競合より安価な点。
  • 弱み:AIの提案精度にムラがあるという指摘があり、ウェアラブル端末を持っていないとメリットが薄れる点、単体では機能が限定的な点。

つまり「体調とタスクを結びつける」という着眼点自体はユニークだが、AI部分の完成度は発展途上という評価が目立つ。

日本発の創業者、という文脈

Lifestackを展開するDeMind Inc.は日本のVC・エンジェル投資家から60万ドルの資金調達を行い、Founder Universeを経て米国のスタートアップアクセラレーター「Startups Battlefield」にも選出されている。生成AIサービス自体は米国発が目立つ中、日本人創業者による「体調×AIスケジューリング」という切り口は、国内のAIツール導入を検討する読者にとっても参考になりそうだ。

まとめ

Lifestackは「タスクをいつやるか」をエネルギー量という新しい軸で最適化しようとするAIサービスだ。ウェアラブル端末を既に使っている人や、ADHD特性でスケジュール管理に苦労している人には試す価値がある一方、AIの提案精度はまだ発展途上との声もある。年額プランの7日間トライアルで、まずは自分の生活リズムとどれだけ噛み合うかを確認してみるのがよさそうだ。


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