「AIに頼みごとをするたびに、検索・スライド作成・画像生成・情報整理を別々のツールで行っていませんか。Gensparkは、リサーチから資料作成、タスク実行までを一つのワークスペースにまとめた「オールインワンAIエージェント」サービスです。2026年7月には大型更新「AI Workspace 6.0」を発表し、記憶を保持する「第二の脳」機能などを追加しました。今回はその全体像と使い方を紹介します。

Gensparkとは何か
Gensparkは米パロアルト発のスタートアップが提供するAIサービスで、Microsoft・Google・Meta・YouTube・Pinterest出身のメンバーが創業しました。累計資金調達額は6億4,500万ドルにのぼり、Emergence Capital PartnersやLG、Temasek系のPavilion Capitalなどが出資しています。2026年8月には世界経済フォーラム(WEF)の「Unicorn Innovator Community」にも選出されました。
コンセプトは「70以上の最先端AIモデルを裏側で組み合わせ、指示した目的をそのまま完成品として届ける」こと。検索エンジンというより、複数のAIモデルとツールをオーケストレーションする”総合作業台”に近いサービスです。
2026年7月の大型更新「AI Workspace 6.0」
2026年7月21日(米国時間)、Gensparkはニューヨーク証券取引所(NYSE)での発表イベントで最新版「AI Workspace 6.0」を公開しました。CEOのEric Jing氏は「これまでのAIは記憶力が金魚並みの天才と働くようなものだった」と述べ、今回の更新の核が「忘れない第二の脳」であることを強調しています。
- SecondBrain:過去のやり取りや資料を永続的に記憶し、次回以降のタスクに文脈として引き継ぐ機能。
- GenTeam:複数のAIエージェントと人間が同じワークスペースでチームのように協働する仕組み。担当者ごとにAIエージェント(調達担当・営業担当など)を割り当てて並行作業させられる。
- Super Agent:リサーチ・文章生成・タスク実行を横断的にこなす中核エンジン。旅行の手配やレストラン予約、電話発信まで自律的に行える。
主な機能を整理する
| 機能 | できること |
|---|---|
| Sparkpages | 質問に対し、複数の情報源から広告なし・出典付きの要約ページを自動生成。Perplexityの検索結果に近いが、資料としてそのまま共有できる形式でまとまる。 |
| Office Suite(Slides/Sheets/Docs) | プレゼン資料・表・文書をチャットの指示だけで生成。Slidesは分野別の型を組み込んだ「Skills」機能で構成の質を高めている。 |
| 画像・動画生成 | マーケティング用画像やSNS向け動画素材をテキスト指示から作成。 |
| Genspark Claw | WhatsApp・Slack・Teams・Telegramなどのチャットに常駐する「最初のAI従業員」。リサーチや文書作成を依頼し、結果をそのままチャットで受け取れる。 |
| Speakly | 音声入力をAIが編集・翻訳し、議事録化やカレンダー連携まで行う無料アプリ。 |
| Office連携プラグイン | PowerPoint・Excel・Wordの中でタブを切り替えずにGensparkのAIをそのまま利用できる。 |

料金プラン
料金はクレジット制で、タスクの種類によって消費量が異なる。無料プランでも主要機能を試せるが、本格的に使うにはPlus以上が実用的という声が多い。
| プラン | 月額(年払い時) | クレジット | ストレージ |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | 1日あたり約100クレジット | 1GB |
| Plus | $19.99〜/月 | 月10,000クレジット〜 | 50GB |
| Pro | $199.99〜/月 | 月125,000クレジット〜 | — |
プランや価格は変更されることがあるため、契約前に公式サイトの料金ページで最新情報を確認したい。
競合との違い
「AI検索+資料作成」という組み合わせではPerplexityとよく比較される。Perplexityは検索の精度と速さに特化しているのに対し、Gensparkはそこからスライドや表、画像といった”完成品”まで一気通貫で作る点が強み。また自律型タスク実行エージェントのManusとも比較されることが多く、Manusは調査からブラウザ操作・アプリ制作まで幅広いタスクをエージェントに任せる設計、Gensparkは資料作成など”仕上がりの形”がはっきりしたアウトプットに強いと整理される。
使ってみる際の注意点
- クレジット消費量はタスクごとに大きく異なるため、無料プランで挙動を確認してから有料プランを検討するのが安全。
- Claw(SlackやWhatsApp経由の自動処理)など権限の広い機能を使う場合は、業務データの取り扱いポリシーを事前に確認する。
- 生成された文書・画像は必ず人の目で確認し、事実確認や社内ルールに沿っているかチェックする。
主な情報源
- Genspark Unveils AI Workspace 6.0(Business Wire)
- Genspark Joins the World Economic Forum’s Unicorn Innovator Community
- Genspark AI Review 2026(Cybernews)
- What is Genspark AI?(eesel AI)
- Genspark 公式サイト
各ツールは提供元の規約に従ってご利用ください。情報は各情報源の公開時点のものです。収集・要約はAI、公開判断は人。