Awwwards 9月のSOTDから読む2026年のUIトレンド:色を絞り、部品を磨き、丸角の均質化を避ける

UI/UXトレンド のアイキャッチ

土曜はUI/UXトレンドの日。今回は、Awwwardsの2026年9月のSite of the Day(SOTD)を数件眺めたうえで、2026年のトレンド記事に共通する「派手さより明快さ・速さ・使いやすさ」という流れと、「丸角とグラデの均質化」への指摘を整理します。

Webデザインのトレンドを俯瞰するイメージ

9月のAwwwards SOTDから見える傾向

Awwwardsのページから、9月に選ばれたサイトの紹介情報を拾いました。スコアと使われている要素(メニュー、ローダー、遷移、3Dなど)が公開されているので、「何が評価されたか」を具体的に見られます。

サイト SOTD日 スコア ハイライトされた要素
Seasats 9/8 7.44 引き出し式メニュー、イントロのストーリー、商品ページ、フッター、地球儀+事例。タグに3D・Cinema 4D・縦メニュー・無限スクロール
Pensatori Irrazionali 9/20 7.23 メニュー、404ページ、ローダー、ページ遷移
Gil Huybrecht 9/21 7.66 ギャラリー表示、プロフィールページ
Butter 9/28 7.5 ヒーロー画像、ナビゲーション、フッター、タイムライン

読み取れること

  • 評価の単位が「ページ全体」から「部品」へ。メニュー、404、ローダー、フッターまで個別に見どころとして挙がっています。細部の作り込みが差になる、ということです。
  • 配色は絞る。Seasatsの配色は2色(#619785の緑系と#BF5114のオレンジ系)。色数を減らして素材(3D)で見せる構成です。
  • 3Dは「演出」より「商品・世界観の説明」に使う。地球儀や商品の見せ方など、内容に紐づいた使い方が目立ちます。

2026年トレンド記事の共通項

複数のトレンド記事を横断すると、似た主張が繰り返されています(いずれも各社の見解です)。

テーマ 主な主張 出典
パフォーマンス アニメや大きな画像も、読み込みが遅ければ意味がない。Core Web Vitalsを設計要件として扱う Webnestech
アクセシビリティ コントラスト、キーボード操作、読みやすい文字、フォーカス表示はチェックリストでなく設計原則に Webnestech
レイアウト・文字 ベントグリッド、大きく表現的なタイポグラフィ。モーションと3Dは軽量で目的があるときだけ Alpha Web Creation
色・質感 PantoneのCloud Dancer(ソフトな白)、高コントラストの二色使い、手描きや質感の回帰、キネティックタイポ Panze
明快さ 装飾過多より、情報の階層・モジュール・ブランド固有のビジュアルシステム Justin Knowlton

「丸角・グラデ・ガラス」の均質化という指摘

Web Designer Depotは、Firefoxの大型リニューアル「Project Nova」を題材に、丸角やグラデーション、柔らかいUIは「いま皆がやっていること」だと書いています。AppleのLiquid Glass、GoogleのMaterialの柔らかい方向、2024年以降のSaaSダッシュボードなどが並び、均質化のリスクが指摘されています。元記事もあわせてどうぞ。

AIでUIを量産すると、この均質化はさらに進みやすくなります。生成結果が「無難な丸角カード」に寄るためです。

Webデザインのレイアウトスケッチ
Photo: Rawpixel / CC0 1.0(Openverse経由、出典)

AIで作るときに取り入れたい3点

  1. 配色を2色+ニュートラルに絞って指示する。Seasatsのように色数を減らすと、個性が出やすく、コントラストも管理しやすくなります。
  2. 「丸角16px・グラデ・ガラス」を既定にしない。角丸、影、余白の方針を先にDESIGN.mdなどへ書き、AIに従わせます。
  3. 部品単位で仕上げる。メニュー、404、ローダー、フッターなどを個別に指示すると、細部の差が出ます。ただし重さは必ず計測し、モーションは目的があるものに絞ってください。

主な情報源

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