v0・Lovable・Bolt.new・Figma Make――4大AIサイトビルダーの最新機能をまとめて比較

AIサイトビルダー のアイキャッチ

プロンプトだけでWebサイトやアプリを作れる「AIサイトビルダー」は、この1年で「速く作れる」から「そのまま使える」段階へと進化してきた。今回はv0、Lovable、Bolt.new、Figma Makeの直近の新機能を横断的に見て、それぞれの強みと選び方を整理する。

AIサイトビルダーのイメージイラスト

4ツールの現在地をざっくり比較

まず全体像を表で整理する。方向性は各社で明確に分かれてきており、「デザイン編集の自由度」「企業のデザインシステムとの連携」「本番運用への対応」のどこに重心を置くかで選ぶツールが変わる。

ツール 開発元 直近の注目機能 得意な使い方
v0 Vercel Design Mode/エージェント型デザイン編集への刷新 shadcn/ui前提のUI・コンポーネント生成、Vercelへの即デプロイ
Lovable Lovable(スウェーデン) Design view(Themes/Visual edits)、SEO/AEOレビュー ノーコード中心のフルスタックアプリ、SEOまで見据えた公開サイト
Bolt.new StackBlitz Design System Agents、Claude・Codexエージェント搭載 既存デザインシステムを持つチームの本番プロトタイピング
Figma Make Figma プロパティパネル+注釈(annotations) Figmaのデザインデータを起点にしたビジュアル編集

Figma Make:Figma流のプロパティパネルとannotationsで「指差し編集」

Figmaの公式発表によると、Figma Makeに新しいプロパティパネルとannotations(注釈)機能が追加された。生成されたUIの要素を選択すれば、Figma Designと同じ感覚で余白・タイポグラフィ・レイアウトを直接調整できる。見た目の変更に収まらない「このボタンにアニメーションを付けて」のような指示は、UI上に注釈を置いてエージェントに渡す形で伝えられる。

  • プロパティパネルは新規作成のMakeファイルのみ対応(既存ファイルは従来の編集ツールを継続使用)
  • 両機能ともクレジットを消費する
  • 数週間かけて全プラン・全シートに順次展開中

デザインとコードの往復を減らし、「作ってからFigmaで直す」のではなく「Make上で直しながら作る」流れを狙った更新といえる。

Bolt.new:会社のデザインシステムをそのまま食わせる「Design System Agents」

Bolt.newが発表したDesign System Agentsは、自社のUIコンポーネントやデザイントークンを定義したソースファイルをBolt.newに取り込み、それを踏まえてプロトタイプを生成する機能。狙いは「vibe codingで作ったプロトタイプをエンジニアが結局作り直す」という“翻訳コスト”をなくすことにある。生成されるコードは最初から自社のコンポーネントに準拠するため、そのままエンジニアリング側に引き渡しやすい。

これに加えて、Bolt.newはClaude・Codex系のエージェントをビルダーに統合し、複数ステップの機能実装や並行作業をエージェントに任せられる方向にシフトしている。フルスタックのバックエンド(ホスティング・DB・ストレージ込み)を最初から内包している点も特徴で、「プロトタイプ止まりにしない」という立ち位置が明確になってきた。

v0:Design Modeから“エージェント型デザイン編集”へ

Vercelのv0は、コードを書かずにUIを微調整できるDesign Modeを軸に進化を続けている。Vercelコミュニティでの説明によれば、直近のアップデートでDesign Modeの内部仕様が「エージェントに指示してデザインシステムを更新する」形に変わりつつあり、UIの見た目だけでなく生成ロジックそのものをチャットで動かす方向に寄っている。公式changelogには、GitHub連携での改善、Design Systemテンプレートのインポート、Stripe連携の安定化など、実運用を見据えた細かな修正が続いている。

v0はもともとshadcn/uiを前提としたコンポーネント生成に強みがあり、生成したUIをそのままNext.jsプロジェクトに組み込める点が他ツールとの違いになっている。

Lovable:デザインの「見た目」からSEOまで一気通貫

Lovableの公式changelogでは、プロジェクトのデザインツールを一つのパネルにまとめたDesign viewが追加された。色・タイポグラフィ・余白などの「ブランド基準」を一度Themesとして設定すれば、プロジェクト全体に適用でき、プレビューしてから反映するかを選べる。画像生成もビルダー内に統合され、追加クレジットなしで透明背景のアイコンやイラストを生成できるようになった。

もう一つの動きが、公開後を見据えたSEO対応の強化だ。SemrushのデータをチャットからそのままLovableに取り込めるようになり、キーワード提案から最適化ページの生成、SEO/AEOレビューまでをビルダー内で完結できる。新規アプリはTanStack Startによるサーバーサイドレンダリングが既定になり、検索エンジンやAIクローラーに読み取りやすいHTMLを最初から返せるようになっている点も実務上は大きい。

Webデザインのワイヤーフレームのイメージ写真
Photo: Davmi Pics / CC BY 2.0, Openverse経由

どれを選ぶか:チェックポイント

  • 既存のデザインシステムがある会社→ Bolt.newのDesign System Agentsで“翻訳コスト”を削るのが早い
  • shadcn/ui・Next.jsで運用中→ v0がコードの相性・デプロイの速さで有利
  • 非エンジニアが公開サイトまで作り切りたい→ LovableのThemes・SEO/AEO機能が完成度が高い
  • Figmaでデザインを固めてから作る→ Figma Makeのプロパティパネル+annotationsが編集フローに馴染む

いずれも数週おきに機能が入れ替わるペースで進化しているため、実際の選定時は各公式サイトの最新情報を確認するのがおすすめだ。


主な情報源

各ツール・サービスは提供元の規約に従ってご利用ください。情報は各情報源の公開時点のものです。収集・要約はAI、公開判断は人。