「人を入れない」「文字を出さない」と書いたら、なぜか人も文字も出てしまった。除外の指定はモデルごとに作法が違います。今日は Midjourney の --no、FLUX 系の「言い換え」、Ideogram の引用符、動画モデルの除外指定の4つを、コピペで試せる作例で整理します。

まず原則:「ない」は書かず「あるもの」を書く
画像モデルは文中の単語に引っ張られます。「植物のない部屋」と書くと「植物」が効いてしまうことがあります。そのため、まず欲しい状態を肯定形で書き、除外専用の仕組みがあるモデルだけ、そこへ短い名詞を足す。これが基本です。
作例1:Midjourney は --no に名詞だけを並べる
狙い:余計な小物のない、静かなミニマル・リビングの写真風ビジュアル。
a minimalist living room, pale oak furniture, linen sofa, soft morning light from a tall window, calm and airy, wide-angle interior photograph --ar 3:2 --no plants, rugs, artwork
分解:前半で「何があるか」(オーク材、リネン、朝の光)を先に固めます。--no にはカンマ区切りの単語だけを置きます。解説記事では、--no modern clothing のような句は単語ごとに解釈される場合があるため、欲しい服装を本文で肯定的に書くよう勧められています。また --no は完全な保証ではなく、被写体と強く結びつく要素は残りやすいとされます。1〜2語から始め、増やしすぎないのがコツです(Gradually、Wohpepa)。パラメータは必ずプロンプト本文の後ろに置きます。
作例2:FLUX 3 Image は「ない」を「ある」に置き換える
狙い:人のいない、夜明けの海辺。
a deserted beach at dawn, smooth wet sand with a single line of wave foam, pale pink and teal sky, long exposure feel, empty horizon, clean unmarked sand, 35mm landscape photograph
分解:PixelDojo のガイドによると、FLUX 3 Image にはネガティブプロンプトもガイダンスもシードの設定もなく、プロンプトがすべてを担います。「no people」ではなく「a deserted beach」、「no clutter」ではなく「plain studio backdrop in one color」のように言い換えます(PixelDojo 解説。サードパーティ記事のため、お使いのAPIの仕様もご確認ください)。上の例では people の代わりに deserted、empty、clean unmarked を使っています。
作例3:Ideogram は「文字」だけを引用符で縛る
狙い:店名が正確に入るポスター。除外ではなく「出す文字を指定して、余計な文字を出させない」使い方です。
A flat vector poster of a small neighborhood bakery, a warm cream background with a single round loaf in the center. The only text is "MORI BAKERY" in bold rounded sans-serif, dark brown, centered at the top. Plenty of empty space below.
分解:Ideogram の公式ガイドでは、1文の全体像、被写体の詳細の順に書き、画像に入れたい文字は引用符で囲んで被写体の記述に置くとされています。「The only text is」と限定し、余白を肯定形で指定することで、余計な文字を抑えます。
作例4:動画モデルでは除外を「字幕・BGM」に絞る
狙い:字幕も音楽も付かない、素材用の短いカット。
Slow dolly-in on a ceramic cup of tea on a wooden table, steam rising, soft window light, shallow depth of field, 5 seconds, 16:9. No subtitles, no background music.
分解:Seedance 2.0 Fast のガイド記事(サードパーティ)によると、専用のネガティブ欄はなく、公式ドキュメントが除外表現を認めているのは字幕と音声(No subtitles / No BGM)だけとのことです(SunoMV Blog)。「手が崩れない」のような品質の除外は、動きやカメラの指示を具体化して対処します。
モデル別・除外指定の早見表
| ツール | 除外の書き方 | コツ |
|---|---|---|
| Midjourney | --no 単語, 単語 |
名詞だけ。本文は肯定形 |
| FLUX 3 Image | 専用欄なし | 「ない」を「ある」に言い換える |
| Ideogram | 引用符で文字を指定 | 出す文字を限定する |
| Seedance(動画) | 字幕・BGMのみ文末に | 品質の除外は動き指定で補う |
Nano Banana 系は自然文の指示が基本で、Midjourney 風のパラメータは使えません(Gemini API ドキュメント)。他ツールから移すときはプロンプトを書き直してください。
試すときの手順
- 肯定形で完成形を書く
- 出てほしくないものが出たら、そのモデルの除外手段を確認する
- 1回に変えるのは1要素だけにする
主な情報源
- Midjourney Parameters: Current Guide with Examples(Gradually)
- Midjourney Settings Explained(Wohpepa)
- FLUX 3 Image Prompting Guide(PixelDojo)
- Prompt Structure(Ideogram Docs)
- Seedance 2.0 Fast Prompt Guide(SunoMV Blog)
- Gemini API Image generation(Google AI for Developers)
サンプルプロンプトは本メディアのオリジナル例です。各モデル・サービスは提供元の規約に従ってご利用ください。生成物の権利・商用条件は各規約をご確認ください。情報は公開時点のもの。収集・要約はAI、公開判断は人。