木曜はデザイン系AIツール・素材の日。今回は「背景・ヒーローに効くシェーダー/モーション系」に絞り、WebGPUコンポーネントの Shaders、ノーコードの Unicorn Studio、モーション制作の Jitter、AIモーショングラフィックスの比較軸を整理します。

今回の見取り図:コードで組むか、キャンバスで作るか
ヒーロー背景やカーソル連動の演出は、「コンポーネントとして組み込む」「ビジュアルキャンバスで作って埋め込む」「動画/Lottieとして書き出す」の3方向に分かれます。用途と運用体制で選ぶのが近道です。
| ツール | 作り方 | 出力 | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| Shaders | コード+ブラウザエディタ、CLI、MCP | WebGPUコンポーネント | React等の自社サイトに直接組み込む |
| Unicorn Studio | ビジュアルキャンバス(ノーコード) | 埋め込みコンポーネント | Framer/Webflow等でデザイナーが完結 |
| Jitter | タイムライン型モーションエディタ | 動画・GIF・Lottie | バナー、プロモ動画、UIアニメの素材 |
Shaders:199のWebGPUエフェクトをコンポーネントとして重ねる
Shadersは、200種近いGPUエフェクト(グラデーション、ノイズ、ガラス、メタル、ディストーション、カーソル効果など)をコンポーネントとして使えるオープンソースのライブラリです。CSS Scriptの紹介記事によると、特徴は次のとおりです。
- プレーンJS、React、Vue、Svelte、Solidに対応。同じ考え方のpropsで使える
- レイヤーの重ね・入れ子・ブレンド・マスクができ、1つのcanvasに合成される
- propsは実行時に更新でき、時間・ポインタ・他レイヤーの値に連動させられる
- WGSLとTypeScriptでカスタムシェーダーも定義可能
- ブラウザエディタ、CLI、エージェント用スキル、MCPが用意されている
AI連携が分かりやすいのが特徴です。紹介記事に載っているコマンドは次のとおりです(実行前に公式の最新手順を確認してください)。
npx shaders search "liquid chrome hero background"
npx shaders skill
npx shaders@latest install-mcp
MCPをClaude Codeなどに入れておけば、「液体クロームのヒーロー背景を入れて」と頼んだときにエージェントが実在するコンポーネントから選べます。シェーダーをAIに一から書かせるより失敗が減るはずです。
導入時の注意
- 描画はWebGPU前提です。SSR環境ではクライアント側で初期化する必要があります
- WebGPU非対応ブラウザ向けに、静的画像やCSSグラデーションのフォールバックを用意しましょう
- ライブラリはv4.0.5(2026年10月22日)まで更新が続いています。バージョンは固定して使うのが安全です
Unicorn Studio:キャンバスで作って埋め込む
Unicorn Studioは、シェーダー、メディア、3D、インタラクティブなモーションをビジュアルキャンバスで組み、本番用のWebコンポーネントとして出力するツールです。公式FAQから分かる点は次のとおりです。
- デスクトップ(992px以上)、タブレット(991px以下)、モバイル(575px以下)の3ブレークポイントで調整できる
- 要素にビューポート比の相対単位を使える
- 有料の「Legend」は年$168、月払い$20。ロゴなしの無制限公開、商用ライセンス、JSON書き出し、Unicornエージェント(月200 AIクレジット)などが含まれる(公式FAQ記載)
- MCP経由のエージェント操作は、Freeで月200回まで。Legendは無制限
- コンポーネントの再配布・販売は、どのプランでも不可
無料プランでは公開物に「Made with Unicorn Studio」のバッジが付きます。クライアントワークでは商用ライセンスの条件を先に確認しておきましょう。
Jitter:モーションを動画・Lottieの素材にする
Jitterは、イージングやキーフレームを自分で設計するモーションデザインツールです。Krater Blogの比較記事では「無料枠で実用的な唯一のモーションツール」と評され、動画・GIF・Lottieへの書き出しに対応しています。AIが自動でモーションを作るタイプではなく、自分で動きを付けるツールです。
AIモーショングラフィックスを選ぶときの比較軸
HeyGenとLumaの比較記事(2026年10月)は、料金、ブランド一貫性、修正のしやすさ、書き出し権利などを評価軸にしています。どちらもベンダー自身のブログで自社製品に有利な面がある点には注意が必要です。
| 軸 | 確認ポイント |
|---|---|
| 修正のしやすさ | 再生成だけか、手で直せるか |
| ブランド一貫性 | ブランドキット、色・フォントの指定ができるか |
| 出力形式 | MP4、GIF、Lottie、透過、コンポーネント |
| 権利・料金 | 商用利用、クレジット消費、ロゴ表示 |
実務での使い分け
- 自社サイトをコードで管理しているなら、Shaders+MCPで背景を組み込む
- デザイナー主導で見た目を詰めるなら、Unicorn Studioで作って埋め込む
- SNS・バナー・LP内動画ならJitterで動画やLottieを書き出す
- どれも、モバイルの負荷とprefers-reduced-motionへの配慮、静的フォールバックを必ず用意する
主な情報源
- Shaders: 199 WebGPU Components for Interactive Effects | CSS Script
- FAQs – Unicorn Studio
- 7 Best Free AI Animation Generators | Krater Blog
- Best AI Motion Graphics Generators (2026) | HeyGen
- Best AI Motion Graphics Tools for Brand Teams in 2026 | Luma
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