Cursorで失敗しない進め方:Plan Mode・Rules・Skills・worktreeの使い分けTips

Cursor・開発ツール のアイキャッチ

Cursorで「ちゃんと動くコード」を出させるコツは、モデル選びより進め方にあります。Plan Mode、ルール、スキル、worktreeの4つを使い分ける実践Tipsを、公式ドキュメントと解説記事をもとに整理しました。

AI開発ツールのイメージ

まず押さえたい全体像

CursorはVS Codeをベースにしたエディタで、エージェントが複数ファイルを読み書きし、ターミナルも実行します。便利な反面、指示が曖昧だと的外れな変更が大量に出ます。そこで、作業の性質に応じて道具を選ぶのが基本です。

道具 向く場面 ひとこと
Plan Mode 複数ファイルの変更、要件が曖昧な作業 コードを書く前に計画を作り、編集してから実行
Rules プロジェクト共通の規約 短く保ち、リポジトリで共有
Skills リリース手順など特定の定型作業 必要なときだけ読み込まれる詳細手順
Worktrees / best-of-n 試行錯誤、モデル比較 メインの作業ツリーを汚さず並走

1. 迷ったらPlan Modeから始める

Plan Modeは、コードベースを調べ、確認の質問をし、編集できる計画を出してから実装に進むモードです。チャット入力で Shift+Tab を押すと切り替わります。解説記事では、認証・決済・データ移行・共有APIのように影響が大きい作業はPlan Modeを使い、小さな単独の修正は直接指示で十分としています。

2. Rulesは短く、チームで育てる

.cursor/rules/ をリポジトリに置き、他のコードと同じようにプルリクエストでレビューします。レビューで同じ指摘が繰り返されたら、それをルールに足す、という運用が現実的です。長大なルールを一つ置くより、短く保つ方が効きます。

3. 定型作業はSkillsに逃がす

特定の手順は、ルールではなくスキルにすると、グローバルなルールを軽く保てます。たとえば次のような SKILL.md です(例)。

# Release Checklist Skill
Use this skill when preparing a release PR.
Steps:
- Run `pnpm test` and `pnpm typecheck`.
- Update `CHANGELOG.md` using the existing format.
- Do not edit migration files unless the task asks for it.

公式ドキュメントによると、/create-rule、/create-skill、/create-subagent といったコマンドで雛形を作れます。/migrate-to-skills は、既存の動的ルールやスラッシュコマンドをスキルへ変換します。

4. 検証できる目標を渡す

エージェントに任せるなら、テストの合格や型チェックの成功といった「確認できるゴール」を一緒に伝えます。プロンプトには、目的、対象ファイル、守るべき挙動、実行するテスト、レビューで突かれそうな点を入れると精度が上がります。ターミナルコマンドの自動実行は、テストとビルドを回す場面に限るのが無難です。なお、Cursor自身も承認や許可リストを「ハードな安全境界ではなく、できる限りのガードレール」と説明しています。出力は新人が出したプルリクエストのつもりで確認してください。

5. /worktree と /best-of-n で並走させる

/worktree はそのチャットの残りを別のgit worktreeで進めます。/best-of-n は同じ課題を複数モデルで同時に走らせ、それぞれ独立したworktreeで結果を比べます。

/best-of-n sonnet,gpt,composer fix the flaky logout test
  • 比較だけを行い、自動ではマージされません。勝った結果は、worktreeから直接コミットするか /apply-worktree でメインに取り込みます。
  • コミュニティフォーラムには、新しいAgentsウィンドウ側では挙動が異なる、Plan Modeで /worktree が動かない既知の不具合がある、といった報告があります。使う前に、自分の画面で動くか小さく試してください。
  • .cursor/worktrees/ に作業ツリーが溜まるので、不要になったら git worktree prune で整理します。

最近のCursorの動き

Cursorは機能追加が速く、変更履歴では、クラウドエージェントが作る対話型キャンバスの共有や、Agent SDKの一般提供が案内されています。リリースノートまとめ(Releasebot)には、Gmail・Drive・Calendarに触れるプラグインやiPad対応も載っています。機能名や提供範囲は変わりやすいので、導入前に公式の最新情報を確認しましょう。

まとめ

  • 小さな修正は直接、大きな変更はPlan Modeから。
  • 共通規約はRules、定型手順はSkills。
  • テストなど確認できるゴールを渡し、出力は必ずレビュー。
  • 迷う作業はworktreeやbest-of-nで並走して比べる。

主な情報源

各ツールは提供元の規約に従ってご利用ください。情報は各情報源の公開時点のものです。収集・要約はAI、公開判断は人。