検索もスライドも一括で任せる——「オールインワン超エージェント」Genspark を試す

AIツール図鑑 のアイキャッチ

「調べる」「まとめる」「資料にする」を別々のツールで往復するのは、もう終わりにできるかもしれません。Gensparkは、検索・スライド作成・表計算・ブラウジングといった作業を1つの画面と1つの指示でこなす「オールインワンAIワークスペース」です。2026年7月には大型アップデート「Workspace 6.0」も投入され、記憶を持つAIという方向性を強めています。今回はその中身と使いどころ、そして注意すべき点を整理します。

AIエージェント・ツールのイメージイラスト

Gensparkとは何か

Gensparkは「検索を再発明する」を掲げて登場したAIエージェントサービスで、単なるチャットボットではなく、目標を1つ与えると調査・作成・実行までを自律的にこなすSuper Agentを中核に据えています。裏側では複数の大規模言語モデルと80以上の外部ツールを組み合わせ、タスクに応じて最適な手段を自動で選びます。ブラウザ・ドライブ・スライド・表計算・エージェント実行を1つの画面にまとめている点が、ChatGPTやGeminiのような汎用チャットとの大きな違いです。

核となる機能

  • Super Agent — 目標を渡すだけで、調査・電話発信・スライド作成・動画生成などを自律的に実行し、ほぼ完成形の成果物を返す。作業のたびに前提を説明し直す必要が少ない。
  • SecondBrain — メール・会議メモ・通話・ドキュメント・CRMなどの記録を横断して記憶する基盤。2026年7月のWorkspace 6.0で追加された。
  • Build Suite — アイデアからプロトタイプ・動画・ポスターまで作る「Genspark Design」と、手元のデータからダッシュボードや簡易CRMを構築する「AgentBase」。
  • Office Suite — AI Slides / Docs / Sheetsに加え、受信箱を自動整理し返信案を下書きする「GenMail」。
  • GenTeam — 人とエージェントが同じチャンネルで一緒に働く協働レイヤー。

実務での使いどころとしては、「競合3社を調べて比較表とスライドにまとめる」「会議の議事録から次のアクション一覧を作る」といった、調査から成果物作成までを一気通貫でこなしたい場面が向いています。

ノートPCとコーヒーが置かれたデスクで作業する様子
Photo: dtweney / CC BY 2.0(Openverse経由)

料金プラン

プラン 月額(年払い時) クレジット 備考
Free $0 1日100クレジット 基本のリサーチ・画像生成機能を利用可
Plus $24.99($19.99) 月10,000〜 個人利用向け
Pro $249.99($199.99) 月125,000〜 ヘビーユーザー・自動化多用向け
Team 1席$30 1席月12,000 2〜150名、管理・請求機能付き

チャットと画像生成は2026年12月末までのプロモーションとしてクレジット消費なしで使えますが、「無制限」をうたう機能にも5時間ごとのセッション上限があり、クレジットは翌月に繰り越されません。

似たツールとの違い

ツール 得意なこと
Genspark 複数エージェントによる構造化された調査・資料作成の一括処理
Perplexity Comet 出典明示の高速リサーチとブラウザ内でのページ操作
Manus 汎用的な自律エージェントとして開放的なタスクを最後まで実行

「リサーチ用ブラウザ」として使うならComet、「調査から資料までまとめて自動化したい」ならGensparkやManus、という住み分けで考えると選びやすいはずです。

使う前に知っておきたい注意点

良い面ばかりではありません。海外レビューサイトでは、Trustpilotの評価が1.6/5程度と低く、その多くが課金・クレジット消費に関する不満だと報告されています。以前は月単位で使えていた作業量が数時間でクレジットを使い切ってしまう、繰り越しがない、といった声もあり、想定より早く上位プランへの移行を迫られる可能性があります。まずは無料プランで実際のタスクにかかるクレジット量を確認してから、有料プランを検討するのが安全です。


主な情報源

各ツールは提供元の規約に従ってご利用ください。情報は各情報源の公開時点のものです。収集・要約はAI、公開判断は人。