2026年9月末〜10月初頭のフロンティアAI各社の動向をまとめます。xAIのGrok 4.7、Microsoftの新Copilot(Home・Code・Autopilot)と従量課金、MetaのMuseの法人展開とAmazonとの衝突、Perplexityのエージェント戦略の4点です。

xAI:Grok 4.7が登場、Amazon Bedrockにも
xAI(SpaceXAI)は、コーディングと知識労働向けの新モデル「Grok 4.7」を発表しました。Grok 4.6より大きなベースモデルを使い、数時間規模の難タスクを重視した強化学習で訓練したとされます。自分の出力を検証する力や長いコンテキストの扱いが改善し、拒否・脱獄耐性を高めた新しい安全対策も導入しています。
| 項目 | Grok 4.7 |
|---|---|
| モデル名 | grok-4.7 |
| コンテキスト | 50万トークン |
| 入力/出力価格 | $2.00 / $6.00(100万トークン) |
| 推論レベル | low / medium / high(既定)/ xhigh |
| 入出力 | テキスト・画像入力、テキスト出力 |
価格はGrok 4.6と同水準です。高速版の「Grok 4.7 Fast」は標準の2倍料金で、CursorとGrok Buildのみで提供されます。またAmazon Bedrockでも9月28日にGrok 4.7が利用可能になりました。
出典: Grok 4.7 | xAI Docs、AWS Machine Learning Blog
Microsoft:新しい「Copilot」はHome・Code・Autopilotの3本立て
Microsoft Copilotは9月25日、アプリを再編した「新Copilot」を発表しました。
- Home:チャットと日常業務
- Code:アプリや自動化の構築
- Autopilot:クラウド上で動く常時稼働のエージェント(旧称Scout)。名前・役割・目標を与えると、チャンネル監視やフォローアップ、定期業務を指示待ちなしで進める
課金も二層になりました。ChatとOffice各アプリ内のCopilotは従来のユーザー単位ライセンスで、Cowork・Code・Autopilotなど長時間エージェントと最新フロンティアモデルは、Copilot Creditsによる従量課金(UBB)です。CSP経由の新規Copilot Businessライセンスは、11月2日から従量課金が既定になります。機能ごとの具体的な料金は、まだ公表されていません。
出典: Microsoft Official Blog、Partner Center announcements
Meta:Museを法人向けに展開、Amazonはブロック
Meta AIは、小規模事業者向けの「Muse for Small Business」を発表しました。Asana、Canva、Shopify、Slack、Notionなど外部ツールと連携し、事業者の使い方を観察して作業を支援する設計です。9月24日には消費者向けデバイスも披露しています。
一方でAmazonは、Museによる自社サイトでの代理ショッピングをセキュリティとプライバシーを理由にブロックしました。AmazonはPerplexityのCometに対しても訴訟を起こしており、第9巡回区控訴裁は8月4日、利用者本人がアクセスしているとして仮差止めを取り消しています。エージェントによる購買の主導権をめぐる争いは、まだ続きそうです。
Perplexity:検索からエージェント基盤へ
Perplexityは2026年に入り、検索からCometブラウザとエージェント「Computer」へ軸足を移しています。Computerは約19のモデルをサブエージェントとして使い分け、クラウドのサンドボックスで非同期にタスクを進めます。Maxプラン(月額$200)限定で、Proプランにはお試し用のクレジットが付きます。CometのEnterprise版はMDMで配布でき、エージェントの操作権限も細かく制御できます。
出典: Suprmind、DataNorth AI
今週のポイント
- モデルは価格据え置きで長時間タスク向けに進化している
- エージェント機能は従量課金へ移る流れが見える
- エージェントによる購買をめぐる企業間の対立が表面化している
主な情報源
- Introducing Grok 4.7
- Grok 4.7 on Amazon Bedrock
- Introducing the new Copilot
- The Verge
- GeekWire
- MediaPost
- Suprmind
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