「ないもの」をどう指示する?FLUX・Midjourney・Ideogram・Nano Bananaの除外・強調・文字指定プロンプト作例4選

プロンプトの書き方 のアイキャッチ

「ブレ・余計な要素を消したい」ときの書き方は、モデルごとに正解が違います。Midjourneyは専用の –no や重み指定、FLUXは否定文そのものを受け付けず、Ideogramは文字を引用符で指定します。本稿では「除外・強調・文字指定」を3モデルで書き分けるオリジナル作例を紹介します。

画像・動画生成AIのイメージイラスト

まず結論:「ないものを書く」のではなく「あるものを書く」

生成AIは否定語に弱く、「メガネなし」と書くと「メガネ」に引っ張られがちです。Black Forest Labsの公式ガイドは、FLUXはネガティブプロンプトに対応せず、除外したいものは肯定的な描写に置き換えるよう案内しています。一方Midjourneyには --no パラメータがあり、公式パラメータ一覧で「写したくないものを伝える」機能として載っています。

作例1:FLUX系|否定を「肯定の状態」に言い換える

①狙い:人のいない、静かな朝の海辺。「人を入れない」を直接書かずに実現します。

Empty beach at dawn, smooth untouched sand with a single line of gentle waves, pale pink and teal sky, a lone wooden pier fading into soft haze, calm and quiet mood, wide shot, 24mm lens, soft diffused morning light, fine film grain

③分解:

  • Empty / untouched sand:「no people」の代わりに、人がいない状態そのものを描写。
  • 先頭に置く:BFLのガイドでも、肯定的な描写を前方に置く語順が推奨されています。
  • 24mm lens / soft diffused light:画角と光を足して、空白を「意図した余白」に見せます。

作例2:Midjourney|–no と重みで要素を調整する

①狙い:文字や人物が入らない、ミニマルな商品ビジュアル用の背景。

minimalist product backdrop, curved cream plaster wall and a round terracotta pedestal, long soft shadow, warm afternoon sunlight, muted earth tones, editorial still-life photography --ar 4:5 --no text, people, logo

③分解:

  • –no text, people, logo:カンマ区切りで複数の除外要素を列挙できます(仕様の詳細は公式ドキュメントで確認してください)。
  • –ar 4:5:SNSの縦長投稿向けの比率。
  • 具体的な質感語(plaster, terracotta):除外より先に「何があるか」を固めると安定します。

作例3:Ideogram|文字は引用符、余白は言葉で確保

①狙い:文字入りの小さなカフェ告知ポスター。

A flat-design poster for a small neighborhood coffee stand, the headline "MORNING BREW" in bold rounded sans-serif at the top, a simple illustrated coffee cup in the center, color palette #3B2A20, #F2E8DC, #D9822B, intentional negative space around the text, clean layout

③分解:

  • “MORNING BREW”:Ideogram公式ガイドは、画像に入れたい文字を引用符で囲み、プロンプトの早い位置に置くことを勧めています。
  • フォントの雰囲気と位置:bold rounded sans-serif / at the top と、書体感と配置を言葉で指定。
  • Magic Prompt:入力を自動で書き換える機能のため、文言を厳密に保ちたいときはオフにする、と公式に説明されています。

作例4:Nano Banana系|撮影機材の言葉で「質感」を指定する

①狙い:フィルムカメラ風の、少しざらついた日常スナップ。

Create a candid photo of a woman reading on a tram seat by the window, shot on a Fujifilm compact camera, 35mm, soft window light, slightly faded warm color grading, shallow depth of field (f/2), natural skin texture

③分解:Google CloudのNano Banana向けガイドは、動詞で始めること、カメラ・レンズ・色調(カラーグレーディング)まで具体的に指定することを勧めています。冒頭の「Create」が主操作、Fujifilm・35mmが質感の手がかりです。

モデル別:除外・強調・文字の書き方早見表

目的 FLUX Midjourney Ideogram
要素を除外 否定は使わず肯定描写に置換 --no で列挙 肯定描写+余白の指定が基本
強調 重要語を文頭に置く 語順・重みの指定(公式のMulti-Prompts & Weights参照) 詳細に書き、1回1箇所ずつ変更
画像内の文字 短い文言を明記 Text Generationの項を参照 引用符で囲み、早い位置に置く
比率 ツールの設定で指定 --ar UIの設定で指定

使い回せる3ステップ

  1. まず「何があるか」を具体的に書く(被写体・素材・光)。
  2. 余計なものが出たら、そのモデルの流儀(--no か肯定への置換)で対処する。
  3. 1回に変更するのは1点だけにして、効いた語を記録する。

主な情報源

サンプルプロンプトは本メディアのオリジナル例です。各モデル・サービスは提供元の規約に従ってご利用ください。生成物の権利・商用条件は各規約をご確認ください。情報は公開時点のもの。収集・要約はAI、公開判断は人。