Open Designとは──Claude Codeを“デザインエンジン”にするClaude Designのオープンソース代替

Open Design のアイキャッチ

「デザイン作業を、自分のAIコーディングエージェントにやらせる」――そんな発想のオープンソースツールが Open Design です。Anthropic の Claude Design のオープンソース代替を掲げ、GitHubで約69,000スターを集めています。ローカルファースト・BYOK(自分のAPIキー)で、Claude Code などをそのまま“デザインエンジン”として使えるのが特徴です。

Open Design とは

Open Design は、nexu.io チームによるローカルファーストのAIデザイン・プラットフォームです。コンセプトは「既存のコーディングエージェントを、そのままデザインの実行エンジンにする」こと。専用のクラウドサービスに縛られず、手元の環境とお好みのモデルでプロ品質のデザイン作業をこなせます。標語は「同じループ、同じ“成果物ファースト”の発想、ただしロックインなし」。

既存のエージェントを“デザインエンジン”にする

Open Design 自体がAIを内蔵するのではなく、あなたが既に使っているエージェントを駆動します。対応は Claude Code / Codex / Cursor / Gemini / OpenCode / Qwen など。BYOK(自分のAPIキー)でモデルを自由に差し替えられ、16のCLIアダプタや OpenAI / Azure / Google 互換エンドポイントを使えます。

生成できる成果物は幅広く、Web・デスクトップ・モバイルのプロトタイプ、スライド、画像、動画まで。たとえば次のコマンドで、マガジン風デッキ・モバイルプロトタイプ・ダッシュボード・ドキュメントページなどをまとめて生成し、サンドボックス化したiframeでプレビューできます。

# プロジェクトを起動(プレビューまで一気に)
pnpm dev:all

成果物は HTML / PDF / PPTX / ZIP にエクスポート可能。基本ループは「エージェントを検出 → スキルとデザインシステムを選ぶ → チャット → 解析 → プレビュー → 保存」という流れです。

200超のスキルと140超のデザインシステム

合成可能なSkills が200以上、ブランドグレードのデザインシステムが140以上同梱されます(公開時点・急速に拡大中)。アーキテクチャは「すべてプラグイン」で、デザインシステム・プロトタイプ・エクスポート、さらにはFigmaすらプラグインの1つとして扱います。エンジン本体は小さく保ち、機能を1プラグインずつ足していく設計です。

またヘッドレス既定で、デスクトップアプリは od CLI の薄いラッパーにすぎません。同じエンジンが Claude Code や OpenClaw、Lark / Discord / Slack のチャットからも動くため、「デザインは“出かける場所”ではなく、エージェントが持つ“能力”になる」という位置づけです。

Critique Theater(デザイン陪審)

面白い機能が Critique Theater。5人のパネリストからなる“デザイン陪審”が、出荷前にすべての成果物をアクセシビリティ・ブランド適合・クラフト・コンテンツ・構造の観点で採点します。設定した閾値を下回ると、エージェントが自動で修正して再採点。基準を超えたものだけが出力されます。AIに「作らせて終わり」ではなく、品質ゲートを通す仕組みです。

Claude / MCP 連携:他のエージェントから読める

Open Design はサイロ(孤立した箱)ではありません。od mcp を実行すると、プロジェクトが stdio の MCP サーバーとして公開され、Claude Code・Codex・Cursor・VS Code・Zed・Windsurf など MCP対応ツールが、成果物・ファイル・メタdataを読み取りできます(v0.4.0〜)。

  • エッジでは読み取り専用:ファイル読み・検索・メタdataのみ。書き込み口や外部呼び出しはない。
  • ローカル安全設計:デーモンは 127.0.0.1 にバインドし、SSRF はプロキシ端でブロック。LANに公開する場合だけ OD_BIND_HOST と OD_ALLOWED_ORIGINS の明示が必要。コネクタ認証情報やプレビュー経路はループバック限定。

Claude Design との違い

Open DesignClaude Design
ライセンスオープンソースクローズドソース
料金BYOK(自分のAPIキー)有料(Pro / Max / Team)
実行場所ローカルファースト・Webデプロイ可クラウド限定
モデル自由に差し替え(16+アダプタ・各種互換API)Anthropicのモデル/スキルに固定

背景には「#DeFigma(キャンバスを殺し、クラフトを残す)」「Agent-Native Design(デザイナーはディレクターになり、座標ではなく意図を与える)」という主張があります(デザインをAIに伝える規約づくりは DESIGN.md や Taste Skill とも地続きの話題です)。

注意点

  • BYOK前提:実際の生成は自分のエージェント/APIキーで動くため、モデル側の利用料は別途かかる。
  • 開発が速い:プラグイン化・ヘッドレス化など大きな作り替えが続いており、スキル数やデザインシステム数・機能は変動する。最新は公式・リポジトリで確認を。
  • 同名に注意:過去に存在した別の「Open Design」系ツールとは別物(本記事は nexu-io 版)。

主な情報源

機能・スキル数・デザインシステム数・スター数は公開時点のものです(開発が活発で変動します)。収集・要約はAI、公開判断は人。