商談データをCRMへ届けるAI議事録「Fireflies.ai」を試す

AIツール図鑑 のアイキャッチ

Zoom や Google Meet の会議に自動で入り、文字起こしから要約、アクションアイテム抽出までを行う「AI議事録」ツールはもはや珍しくない。今回はその中でも「議事録を人が読むためのものではなく、CRMに流し込むデータ」として設計しているFireflies.aiを紹介する。営業・カスタマーサクセスなど「会議の内容を次のアクションに直結させたいチーム」にとって、既存のノートテイカーとどう違うのかを整理した。

AI議事録ツールが会議データを整理し、他システムに連携するイメージ図

Fireflies.aiとは何か

Fireflies.aiは、Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsなどの会議にボットとして参加し、音声を文字起こし・要約するAIアシスタントだ。単体の議事録アプリというより、「会議の内容を吸い上げて、営業や社内の他システムに送り届けるハブ」という立ち位置に近い。100以上の言語に対応し、100種類超の外部サービス連携を持つのが特徴で、Fortune 500企業の75%が利用しているという。

主な機能

機能 できること
自動文字起こし・要約 会議中にリアルタイムで箇条書きのメモを生成し、終了後に要点・アクションアイテム・質問を自動抽出
Talk to Fireflies Perplexityと連携し、会議中に音声(「Hey Fireflies!」)やチャット(「/ff」)で質問すると即座にWeb検索結果を返す
CRM自動反映 SalesforceやHubSpotに通話内容・要約・タスクを自動記録し、商談の進行状況に応じたフィールドも更新
チーム通知 Slackなどへ議事録・録音・ハイライトを自動送信
感情・商談分析 会話のセンチメントや購買シグナル、反対意見の検出など、営業向けの会話分析機能

「Talk to Fireflies」で会議を止めずに調べる

2025年に発表されたTalk to Firefliesは、会議を中断せずに調べ物ができる機能だ。参加者が話している最中に「Hey Fireflies、この会社の最新の資金調達ラウンドは?」のように尋ねると、Perplexityの検索エンジンがリアルタイムでWebから回答を引き出す。無料プランでも利用でき、Pro・Business契約者にはPerplexity Proが1年間無料で付属するキャンペーンも行われた。ブラウザを開いてタブを切り替える手間がなくなる分、商談中の「ちょっと確認したい」を止めずに処理できる。

ノートPCで作業するリモートワークの様子
Photo: David Wellbeloved / CC BY 2.0(Openverse経由)

料金プラン

2026年時点の料金は年払いベースで以下の4段階。文字起こし・要約は全プラン無制限だが、AskFredなどの高度なAI機能は月間クレジット制になっている点に注意したい。

プラン 価格(年払い/席) AIクレジット/月 想定用途
Free $0 なし(基本機能のみ) 個人・お試し利用
Pro $10 20 小規模チーム
Business $19 30 CRM連携を本格活用したいチーム
Enterprise $39 50 大規模・セキュリティ要件のある組織

Granola・Otterとの違い

同じ「AI議事録」でも設計思想はかなり異なる。目的に合わせて選ぶのが良さそうだ。

ツール 会議への入り方 強み 向いている人
Fireflies.ai ボットが参加 CRM・Slackなど100以上のサービス連携、商談分析 営業・CS等、議事録を次のアクションに直結させたいチーム
Granola ボットなし(PCのマイクで収集) 会議相手にボットが見えない、ローカル処理 対面・オンライン混在の会議が多い人、プライバシー重視派
Otter ボットが参加 無料プランの再生成枠が広い、逐語録の精度 社内の議事録を組織的に蓄積したい会社

導入する前に確認したいポイント

  • ボット参加が前提:社外との商談など、録音ボットの参加が禁止されている場面では使えない。事前に相手の同意を得るフローが必要。
  • 高度な機能はクレジット制:無制限なのは基本の文字起こし・要約のみ。AskFredや高度な分析を多用するチームはプラン選定に注意。
  • CRM連携の設定は事前に:Salesforce・HubSpot側のフィールドマッピングを整えておかないと、せっかくの自動反映が活きない。

主な情報源

各ツールは提供元の規約に従ってご利用ください。情報は各情報源の公開時点のものです。収集・要約はAI、公開判断は人。