Google/Gemini動向:Gemini 3.6 Flash・3.1 Pro GA、Gemini CLIはAntigravityへ統合、Chatに「Ask Gemini」——2026年8月まとめ

Google・Gemini のアイキャッチ

2026年8月、GoogleのGemini関連は開発者向けAPI・企業向け・一般ユーザー向けの3方向で動きが重なった。モデル面では低コスト版のGemini 3.6 FlashとGemini 3.5 Flash-Liteが正式版(GA)となり、開発ツールではGemini CLIがGoogle Antigravityへ統合される方針が示された。企業・教育向けではGoogle Chatへの「Ask Gemini」搭載と、検索・Geminiの学習支援機能拡張が発表されている。今週のGemini/Google動向を整理する。

Googleの複数のAIモデルが並ぶイメージイラスト

Gemini 3.6 Flash・3.5 Flash-Liteが正式版に

Googleは開発者向けの主力モデルであるGemini 3.6 Flashと、より低コスト・低レイテンシ向けのGemini 3.5 Flash-Liteを、プレビューから安定版(GA)へ昇格させた。Gemini 3.6 Flashは前世代のGemini 3.5 Flashの後継で、100万トークンのコンテキスト長を維持しつつ知識カットオフを2026年3月まで前進、出力トークン数を約17%削減しながらコーディング・長文脈・コンピュータ操作系のベンチマークで上回るとしている。価格も入力100万トークンあたり1.50ドル、出力7.50ドルへ引き下げられた(旧3.5 Flashの出力は9ドル)。

一方のGemini 3.5 Flash-Liteは、大量リクエストを捌く自動化・サブエージェント用途を想定した最軽量モデルという位置づけで、既存アプリのコスト最適化に使える選択肢として投入された。

モデル 位置づけ 特徴
Gemini 3.6 Flash 標準ワークホース 100万トークン文脈・出力トークン約17%削減・コーディング/エージェント性能向上
Gemini 3.5 Flash-Lite 低コスト・低遅延 高頻度・大量処理の自動化やサブエージェント向け
Gemini 3.1 Pro 上位推論モデル Vertex AI/Gemini Enterprise/AI Studioでプレビュー提供、3 Pro比で最大15%改善

出典: 9to5Google / Gemini API Release notes

Gemini 3.1 Proが各プラットフォームにプレビュー展開

上位モデルのGemini 3.1 Proは、Vertex AIとGemini Enterpriseでプレビュー公開されたのに続き、Google AI Studio・Android Studio・Gemini CLI経由でも開発者が試せるようになった。Gemini 3 Proのベストランと比べて最大15%の性能改善を謳いつつ、出力トークン数を抑えてより高速・効率的に動作するとされ、エンタープライズのコスト管理と精度の両立を意識した位置づけとなっている。

出典: Google Cloud Blog

サーバーラックが並ぶデータセンターの様子
Photo: jurvetson / CC BY 2.0(Openverse経由)

Gemini CLIがAntigravity CLIへ統合の方針

開発者向けターミナルエージェントのGemini CLIについて、Google開発者ブログは今後Google Antigravity CLIへ機能を統合していく方針を明らかにした。Antigravity側の8月アップデートでは、サインイン不要で直接GEMINI_API_KEYを使ってAPIに接続できる設定が追加されたほか、ripgrepが実行できない環境でのコード検索のフォールバック、バックグラウンドタスクの一覧・停止をカスタムエージェントから扱えるようにする改善、Gemini Enterpriseアカウント向けのエンタープライズSSO(Advanced SSO)対応などが加わっている。CLIツールを一本化することで、ローカル開発とエンタープライズ運用の両方をAntigravityでカバーする狙いとみられる。

出典: Google Developers Blog

Google Chatに「Ask Gemini」、Workspace統合が加速

2026年8月26日より、Google Chatに「Ask Gemini in Chat」機能が展開された。Workspace Intelligenceを活用し、Workspace内のデータ横断検索、画像生成や更新文のドラフト作成、会話の要約、タスク・予定管理などをチャット内のコマンドラインから行えるようにするもの。10月1日までは既存Workspace顧客に上限緩和のプロモーション提供が行われ、それ以降は通常の利用上限が適用される。管理者向けにも、Gemini利用状況レポートにGoogle Chatの利用指標が追加され、組織単位・ユーザー単位でのGemini活用度を可視化できるようになった。

出典: Google Workspace Updates

検索とGeminiに新学期向けの学習支援機能

Googleは検索とGeminiの双方に、学生向けの学習支援機能を追加した。AIが生成するインタラクティブな図解や3Dシミュレーション、学生向けの専用ハブ、個別最適化された演習問題、Gemini Liveでの「Deep Research」などが新たに加わり、対象となる学生には対象期間中Google AIプランを無料提供するキャンペーンも実施されている。また検索のAIモード(AI Mode)は、一部のクエリで新しいGemini 3.7 Flashによって駆動されるようになったことも明らかになっている。

出典: TechCrunch


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