Google/Gemini動向:Gemini agent発表・EmbeddingGemma 2・Nano Banana 2.1・Gemini Notebook(2026年10月第2週)

Google・Gemini のアイキャッチ

今週のGoogle/Gemini関連は、企業向けの汎用エージェント「Gemini agent」の発表、オンデバイス向けの埋め込みモデル、画像モデルのモデルカード公開、そして旗艦モデルをめぐる開発状況が中心です。公式発表と報道をもとに要点を整理します。

AIエージェントのイメージ

1. Google Cloudが「Gemini agent」を発表(10月8日)

Google Cloudは「Gemini at Work 2026」で、仕事全般を一つの入口で任せられる汎用エージェント「Gemini agent」を発表しました。質問への回答だけでなく、計画、スキルやツールの利用、社内システムとの接続を行い、ドキュメントやメール、開発環境の中に完成物を返す設計です。

  • Google Workspace(Gmail・Docs・Sheets・Calendar)内で動作し、Microsoft 365やSlackからも利用できるとされています。
  • Webやモバイル、PC、コマンドラインから共通のインターフェースとAPIで使えます。
  • タスクごとにモデルを選び、現時点ではGeminiに加えて他社モデルも使うと報じられています。
  • VentureBeatによれば、長時間タスクを担う「永続的なエージェント」は専用のGmail・カレンダー・Drive領域を持ち、限定プレビューの段階です。
  • マルチモデルのオーケストレーションやスマートルーティング、リアルタイムの支出上限など、コスト管理の仕組みも示されました。
  • TechCrunchによると、まず企業向けに展開し、その後に一般消費者へ広げる方針です。Geminiの月間アクティブユーザーは10億人超とされています。

出典: Google公式ブログ / TechCrunch / VentureBeat / Reuters

2. EmbeddingGemma 2:テキスト・画像・音声・動画を同じ空間に

Google DeepMindは10月6日、オープンウェイトのGemma系列で、マルチモーダル埋め込みモデル「EmbeddingGemma 2」を公開しました。公式ブログは、テキスト・画像・音声・動画を単一の埋め込み空間に直接マッピングできる、オンデバイス向けで最も高性能なモデルと説明しています。報道では約7.4億パラメータとされています。

  • 端末内での横断検索や整理に向く設計です。
  • 推論とファインチューニング向けの開発者ガイドとドキュメントが公開されています。

出典: Google公式ブログ / Seeking Alpha

3. 画像モデル「Nano Banana 2.1」のモデルカードが公開

DeepMindは10月6日付でNano Banana 2.1のモデルカードを公開しました。Geminiの世界知識を使い、複雑なインフォグラフィックから歴史的に正確な場面まで、精密な画像生成・編集を想定しています。

  • 想定用途: ポスター用の明瞭な文字、細かい図表、多言語の文字描画、素早い反復編集。
  • 既知の制約: ハルシネーションや、まれな遅延・タイムアウトが起こりうると明記されています。

出典: Nano Banana 2.1 モデルカード

データセンターのサーバー
Photo: Cory M. Grenier / CC BY-SA 2.0(Openverse経由)

4. 旗艦モデルの現在地:Flashは高頻度、Gemini 4はポストトレーニング中

Gemini API・Google AI Studioのリリースノートによると、Flash系は7月21日に3.6、8月13日に3.7、9月2日に3.8と短い間隔で更新されています。一方、Pro系は2月19日の3.1 Proから動きがなく、6月予定だった3.5 Proも公開日が示されていないと指摘する論考があります。DeepMind側は、次期フラッグシップ(Gemini 4と見られる)がポストトレーニング中で、年末より「かなり前」に出す考えを示したと伝えられています(伝聞を含むため、公式発表で確認してください)。

系列 直近の動き
Flash 3.6(7/21)→ 3.7(8/13)→ 3.8(9/2)
Pro 3.1 Pro(2/19)以降、新版の公開日は未定
次期旗艦 ポストトレーニング中と報じられている

開発者向けには、Interactions APIが6月に一般提供となり、新規プロジェクトで推奨されています。従来のgenerateContentも引き続き利用できます。

出典: Medium(論考・二次情報) / Gemini API ドキュメント

5. NotebookLMは「Gemini Notebook」へ

二次情報によると、NotebookLMは7月に「Gemini Notebook」へ名称変更され、単体のプロダクトとしても引き続き提供されています。ソース探索やDeep Researchの追加、Workspace・教育機関アカウントへの展開も進んでいます。Workspaceのヘルプでは、エディションに応じて音声概要やクエリ、ノートブック数などの上限が拡大されると案内されています。

出典: Google Workspace ヘルプ / Medium(二次情報)

まとめ

  • 企業向けは「個別アシスタント」から「統合エージェント」へ。権限管理とコスト上限が導入判断の鍵になりそうです。
  • 開発者はFlashの更新頻度に合わせ、モデル名を固定せず評価を回す運用が現実的です。
  • 名称変更(Vertex AIからGemini Enterprise Agent Platformなど)が続くため、ドキュメントの用語差にも注意が必要です。

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