Mistral 約3,000億円調達・AMDがWorld Labs買収・OpenAI 1.4兆ドル評価額観測・DeepSeek価格再改定——2026年10月初旬のAI業界動向

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2026年9月末〜10月初めの業界横断ニュースです。Mistralの大型調達、AMDによるWorld Labs買収、OpenAIの新規調達観測、DeepSeekの価格改定の4点を、金額と条件を中心に整理します。

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1. Mistral AIが3,000億円規模のSeries D、評価額は約24億ドル超

フランスのAI企業Mistralは9月8日、30億ユーロ(約35.8億ドル)のSeries Dを発表しました。投資後評価額は210億ユーロ超(約244億ドル)で、同社は欧州の民間テック企業として過去最大の株式調達としています。リードはSamsung Electronics、共同リードはEUのScaleup Europe FundとPSG Equityです。評価額は1年前のSeries C(117億ユーロ)から約8割増えました。

Samsungは自社の半導体製造にMistralの技術を使う計画と報じられています。「米国勢に依存しない第三の道」というソブリンAIの文脈が、資金の出し手を広げている形です。

出典: TechCrunch / Reuters

回路基板
Photo: bittbox / CC BY 2.0(Openverse経由)

2. AMDがFei-Fei Li氏のWorld Labsを82億ドルで買収

AMDは9月28日、空間知能モデルを開発するWorld Labsを全株式交換、約82億ドルで買収する definitive agreement(正式契約)を発表しました。World Labsはテキスト・画像・動画から3D環境を生成・再構築・シミュレーションするモデルを手がけます。Fei-Fei Li氏はAMDのEVP兼チーフサイエンティストに就任し、Lisa Su CEOの直属になります。

AMDは、最先端ワークロードを理解することでチップのロードマップに反映できると説明しています。TechCrunchは、Nvidiaが「Cosmos」などオープンウェイトのワールドモデルを持つ一方、AMDは公開モデルがテキスト・動画系に限られる点を、買収の背景として指摘しています。

出典: AMD IR / TechCrunch / CNBC

3. OpenAIが300億ドル以上・評価額1.4兆ドルを模索

Bloomberg報道をReutersが9月29日に伝えました。OpenAIは少なくとも300億ドルの調達を目指し、評価額は調達額を含まず約1.4兆ドルを求めているとされます。協議は初期段階で条件は変わりうること、IPOの代わりとなるブリッジ的な資金であることも報じられています。同社は3月に1,220億ドルのコミットメントを得て評価額8,520億ドルで締めたと伝えられています(一部媒体は2月ラウンドを1,100億ドル・調達前評価額7,300億ドルとしており、数字は報道により異なります)。

あくまで報道段階の話で、OpenAIはコメントしていません。

出典: Reuters / Calcalist

4. DeepSeek V4.1-Flashで価格を再改定、ピーク/オフピーク制は継続

DeepSeekは9月10日にV4.1-Flash(API名 deepseek-flash)を公開しました。9月14日からはdeepseek-v4-proへのリクエストもV4.1-FlashへルーティングされFlash価格で課金されます。価格は100万トークンあたり下表のとおりです(ピークはUTC平日の1〜4時と6〜10時)。

区分 入力(キャッシュミス) 出力 キャッシュヒット
V4.1-Flash オフピーク $0.15 $0.60 $0.003
V4.1-Flash ピーク $0.30 $1.20 $0.006
旧V4-Pro オフピーク(8/16改定後) $0.66 $1.98 $0.022
旧V4-Pro ピーク $1.32 $3.96 $0.044

参考として、OpenAIは7月30日にGPT-5.6 Lunaを入力$0.20/出力$1.20へ値下げしたと複数の比較サイトが伝えています。小型モデルの価格帯は、入力で$0.15〜0.20付近に集まりつつあります。なお価格は第三者の集計に基づくため、導入前に各社の公式ページで確認してください。

出典: Yotta Labs / DeepInfra / CloudZero

まとめ:今週の読みどころ

  • 資金面では、ソブリンAI(Mistral)と超大型の民間調達(OpenAI)が並行して進んでいます。
  • チップ企業がモデル開発企業を取り込む動き(AMD×World Labs)が続いています。
  • 低価格帯は、時間帯別料金とルーティングで実効単価が変わる設計に移っています。

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