OpenAI「Sora」終了、ElevenLabsが新製品群、Google「Gemini Omni」始動——2026年7月の生成メディアAI動向

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2026年7月、画像・動画・音声の生成AIは新モデルの投入だけでなく「撤退」も含めた地殻変動が続いている。OpenAIは動画生成サービスSoraのアプリ提供を終了し、音声AIのElevenLabsは吹き替え・音楽・広告向けの新製品を一気に投入、Googleは動画生成をGeminiファミリーに統合する新モデルを開発者向けに開放した。Runway、Adobeの動きも含め、直近1カ月の主要トピックを整理する。

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OpenAI、動画生成サービス「Sora」のアプリを終了

OpenAIはSora Webおよびアプリの提供を2026年4月26日に終了したと案内している。Sora APIについても2026年9月24日に提供終了予定で、既存の統合先には代替手段への移行が求められる形だ。2025年末にはディズニーのキャラクターをSoraに登場させる提携を発表するなど攻勢を見せていただけに、単体プロダクトとしてのSoraの終了は、OpenAIが動画生成機能をChatGPT本体や他の製品ラインに集約する方針への転換を示すものとみられる。動画生成の主戦場は今後、Runway・Google・Adobeなど専業/プラットフォーム系のプレイヤーに移っていく可能性がある。

出典: OpenAI Help Center

ElevenLabs、吹き替え・音楽・広告・アバターの新製品を一挙投入

音声合成大手ElevenLabsは2026年6月、年間経常収益(ARR)が5億ドルを突破したと発表するのと同時期に、複数の新製品を公開した。

  • Dubbing v2 — 新しい吹き替えモデル。話者の感情や間合いを保ったまま90以上の言語に翻訳・同期させる「sync-aware翻訳」を搭載し、機械的で平板になりがちだった従来の自動吹き替えの弱点を補う。
  • ElevenMusic Tools(Music v2) — 楽曲を生成・編集する新ツール群。目玉機能の「Voice to Song」は、ユーザーが鼻歌や弾き語りを録音するとスタジオ品質の楽曲に仕上げてくれる。
  • Ads Engine — マーケティング向けに広告音声・動画を自動生成する機能。
  • Avatars — 台本・音声・写真1枚から話す人物動画を生成する機能。

実験的な機能ではなく、いずれも広告代理店やマーケティングチームの具体的なユースケース(広告のローカライズ、音楽制作、動画の自動量産)を狙った実用製品として投入されている点が特徴だ。

出典: ElevenLabs Blog

Google「Gemini Omni Flash」、動画生成をGeminiファミリーに統合

Googleは2026年5月のGoogle I/Oで新モデルファミリー「Gemini Omni」を発表した。第一弾の「Gemini Omni Flash」は画像・音声・動画・テキストを入力として受け取り、現実世界の知識に基づいた動画を生成する。生成した映像は会話形式で編集でき、カメラアングルの変更やライティングの調整、リップシンクのずれ修正などをテキストプロンプトだけで指示できる点が特徴。音声もシーンの内容に応じてネイティブに合成される。当初はGeminiアプリやGoogle Flow、YouTube Shortsで提供され、2026年6月30日にはGemini API・Google AI Studio経由で開発者にも開放された。単体の「Veo 4」ではなくGeminiファミリーの一機能として動画生成を統合した点は、OpenAIのSora終了とは対照的な戦略といえる。

出典: Google Blog

レコーディングスタジオのマイク
Photo: SimonDeanMedia / CC BY 2.0(Openverse経由)

Runway、Gen-4.5に「Nano Banana 2 Lite」を統合

Runwayは動画生成モデルGen-4.5を有料プラン全体に展開済みだが、2026年7月1日には高速な画像生成モデル「Nano Banana 2 Lite」をプラットフォームに追加した。Gen-4.5は最初のフレーム画像とテキストプロンプトを組み合わせて動画を生成でき、Nano Banana 2 Liteとの組み合わせにより、画質を落とさずに高速な画像生成からの動画化ワークフローが可能になる。競合モデルとの性能比較を謳うレビューも増えており、動画生成分野の競争は一段と激しくなっている。

出典: Runway Changelog

Adobe Firefly、企業向けカスタムモデルと「創作エージェント」を強化

Adobe Fireflyの動画モデルは4K UHD出力や業務用カラースペース対応を進めるほか、企業が自社の映像・ブランドガイドラインをアップロードして専用モデルを作れる「Custom Firefly Models」を提供開始した。さらにFirefly AI Assistantという創作エージェントも投入され、ユーザーが望む成果物を言葉で指示するだけで、Creative Cloud各アプリをまたいだ複数ステップの作業をオーケストレーションできるようになった。Firefly Video EditorにはKling 3.0/3.0 Omniモデルも追加されており、他社モデルを取り込みながらエコシステムを広げる方針がうかがえる。

出典: Adobe Blog

主要動画生成サービスの現在地

サービス 提供元 直近の動き ステータス
Sora OpenAI 単体アプリは終了、API終了は9月予定 縮小・統合中
Gemini Omni Flash Google API・AI Studioで開発者に開放 拡大中
Gen-4.5 Runway Nano Banana 2 Liteを統合 拡大中
Firefly Video Model Adobe カスタムモデル・創作エージェント追加 拡大中

主な情報源

各サービスは提供元の規約に従ってご利用ください。情報は各情報源の公開時点のものです。収集・要約はAI、公開判断は人。