Midjourney「V8.1」既定モデル化とBlack Forest Labs「FLUX.2」、Kling AI「3.0」ネイティブ4K――2026年7月の画像・動画生成AI最新動向

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2026年7月、画像・動画生成AIの分野では各社が着実にモデルを更新している。Midjourneyは新モデルを既定に昇格させ次バージョンの準備を進め、Black Forest LabsはFLUX.2ファミリーで高速化と編集機能を強化、Kling AIはネイティブ4K動画で存在感を示した。さらにAdobe Fireflyのように複数ベンダーのモデルを束ねる「ハブ」型サービスも定着しつつある。今回はこの4つの動きを中心に整理する。

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Midjourney「V8.1」が既定モデルに、V8.2はプレビュー段階

Midjourneyは、4月にアルファ版として登場した「V8.1」を6月に既定モデルへ昇格させた。公式アップデートページによれば、V8.1はプロンプトへの追従性やテキスト描写の精度が向上し、HDモードではV7比で2倍の解像度・4倍のピクセル数を実現。標準(SD)品質なら約4秒、HD品質でも約12秒という高速な生成が特長という。V7時代のOmni Reference(要素参照)機能はV8系ではまだ再学習中で、当面はV7との併用が案内されている。

後継の「V8.2」はすでにプレビューパラメータ--previewでの早期テストが始まっており、Draft Mode(下書きモード)のバッチサイズ拡大や--sref randomによるスタイル探索機能なども6月にあわせて追加された。画像生成の主戦場は、速度と編集性を両立する方向に進んでいる。

出典: Midjourney公式アップデート「V8.1 is now the default model on Midjourney!」

Black Forest Labs「FLUX.2」ファミリー ― 高速・軽量な「klein」も追加

オープンウェイト画像生成モデルで知られるドイツのAIラボBlack Forest Labs(BFL)は、主力モデル群を刷新した「FLUX.2」を公開した。最大10枚の参照画像を組み合わせるマルチリファレンス機能、最大4MPの出力解像度、プロンプト追従性とタイポグラフィ(文字描写)の大幅な改善が主な強化点。プロ向けのAPIエンドポイント「FLUX.2 [pro]」「FLUX.2 [flex]」に加え、オープンウェイトの「FLUX.2 [dev]」も用意され、開いた研究と商用グレードの両立を掲げるBFLらしい構成になっている。

さらに、より軽量・高速な「FLUX.2 [klein]」も追加された。生成と編集を1つのコンパクトなアーキテクチャに統合し、条件によっては1秒未満での推論を実現。VRAM 13GBほどのコンシューマー向けGPUでも動作するとされ、リアルタイム性が求められるアプリケーション向けに設計されている。ASUSやNVIDIAとの提携により、ProArtシリーズのノートPCへの最適化も進められている。

出典: Black Forest Labs公式ブログ「FLUX.2: Frontier Visual Intelligence」、同「FLUX.2 [klein]: Towards Interactive Visual Intelligence」

Kling AI「3.0」―― ネイティブ4K・15秒マルチショット・ネイティブ音声

Kuaishou(快手)が手がける動画生成AIKling AIは、最新版「3.0」でアップスケール処理に頼らないネイティブ4K出力に対応した。新しい「Video 3.0 Omni」アーキテクチャを採用し、テキストから動画、画像から動画、参照ベースの編集まで一貫して4Kで生成できる点が特長。クリップ長は3〜15秒まで対応し、複数カットを1回の生成でつなぐマルチショット機能や、映像と同時に音声・台詞を生成する「ネイティブオーディオ」も搭載する。

Google「Veo 3.1」やRunway「Gen-4.5」など競合との比較では、長尺シーンでの一貫性や映画的なライティングの質でVeo/Runwayに一日の長があるとの評価がある一方、Klingは多言語のリップシンクと4K出力のコストパフォーマンスで独自の強みを持つとされる。

出典: Freepik Blog「Kling 3.0: The first AI video model with native 4K output」

抽象的なデジタルアートのイメージ
Photo: Thad Zajdowicz / CC BY 2.0(Openverse経由)

Adobe「Firefly」―― 自社モデルと他社モデルを束ねる「ハブ」に

Adobe Fireflyは、自社の画像・動画モデルに加えてGoogleのVeo、Kling、Runway、Luma「Ray」シリーズ、OpenAIのSoraなど他社の動画生成モデルを1つのインターフェースから使えるサービスへと拡張を続けている。単体のモデルを使うのではなく、同じ開始フレームとプロンプトで複数モデルを横断的に試せる「モデル比較」の使い方が、実務上のワークフローとして広がりつつある点が興味深い。各モデルの得意・不得意(モーションの自然さ、色再現、レンダリング速度など)を横並びで検証できることは、案件ごとに最適なモデルを選ぶ上で実務的な価値がある。

出典: Adobe公式サイト

主な動画生成モデルの比較(2026年7月時点)

モデル 提供元 最大解像度 特徴
Kling 3.0 Kuaishou ネイティブ4K 15秒マルチショット、ネイティブ音声
Veo 3.1 Google DeepMind 1080p〜(4K検証あり) 映画的なライティング・カメラワーク
Sora 2 OpenAI 1080p級 ChatGPTとの統合が進行中
Runway Gen-4.5 Runway 1080p級 長尺シーンでの一貫性に強み

※スペックは各社の発表・レビュー記事をもとにした概況であり、プラン・提供経路によって異なる場合がある。


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