Meta・Perplexity・xAI・Microsoft Copilot:2026年6月フロンティアAI最新動向まとめ

Grok・Copilot 他 のアイキャッチ

2026年6月第1〜2週、主要AIプレイヤーが相次いで注目の新機能・新製品をリリースしました。Metaはビジネス向けAIエージェントを100万社超に展開し、xAIのGrok Imagine Video 1.5は画像→動画変換の業界ランキングで首位を獲得。PerplexityはComputex 2026でデバイスとクラウドをリアルタイムに切り替えるハイブリッド推論を披露し、Microsoft 365 CopilotはWord・Excel・PowerPointでの複数AIモデル選択に対応しました。各社の動向を以下にまとめます。

AIエージェント・ツール動向イラスト

1. Meta Business Agent:ビジネスメッセージングAIがグローバル解禁

2026年6月3日、Metaはロンドンで開催した年次カンファレンス「Conversations 2026」で、Meta Business Agentのグローバル展開を正式発表しました。WhatsApp Business・Messenger・Instagram DM に対応する顧客対応AIエージェントで、発表時点ですでに100万社以上が利用中とされています。

Business Agent は「無限のチームを持つかのように、すべての顧客に対応できる」というコンセプトのもと、商品のレコメンドや注文サポート、よくある質問への自動回答を担います。また「Meta Business Agent Platform」も同時公開され、Shopify・Zendesk・Shopeeなど数百の外部システムと接続できるエンタープライズ向けインフラも提供されます。現在は無料で利用開始でき、今後有料ティアが追加される予定です。

機能 詳細
対応チャネル WhatsApp Business、Messenger、Instagram DM(順次)
主な用途 顧客対応・商品レコメンド・注文サポート・朝次ブリーフィング
外部連携 Shopify、Zendesk、Shopee 他数百のシステム
料金 無料開始(有料ティア追加予定)
利用実績 発表時点で100万社以上が稼働中

出典: Meta Newsroom — Be There for Every Customer With Meta Business Agent

2. xAI Grok Imagine Video 1.5:画像→動画Arena首位を獲得

2026年5月31日にリリースされたGrok Imagine Video 1.5(xAI)は、静止画像を短尺動画に変換するモデルです。リリース直後にImage-to-Video Arenaリーダーボードで+52 Eloポイントを記録し、ByteDance Seedance 2.0・HappyHorse 1.0・Google Veoを抑えて1位を獲得しました。

  • 解像度:最大720p(APIプレビュー版)
  • APIモデルID:grok-imagine-video-1.5-preview
  • エンジン:xAI独自の「Aurora」エンジンを採用
  • ネイティブ音声生成もサポート

xAIはこの週、他にもいくつかのパートナーシップを発表しています。6月3日にはGrok Voice Agent APIを音声AIプラットフォームVapiに統合し、リアルタイム音声AIの基盤として提供を開始。6月9日には即席配送サービスGopuffの「Go」エージェントをGrokで稼働させると発表し、6月10日にはeToro×xAIの提携でリアルタイム市場センチメント機能もTori(eToro AI)に追加されました。

AIエージェント・ノーコード開発イメージ
Photo: MarkGri / CC0(Openverse経由)

出典: xAI — Grok Imagine 1.5 Preview / The Decoder

3. Perplexity AI:ハイブリッド推論でデバイスとクラウドを自動切替

台湾で開催されたComputex 2026(6月3〜5日)で、Perplexity AIはCEO Aravind Srinivasが「AIタスクの航空管制官」と表現するハイブリッドローカル&サーバー推論オーケストレーターを発表しました。Intelのキーノートに登壇し、Intel Core Ultra Series 3搭載ノートPCとクラウドを自動で切り替える仕組みを実演しました。

この仕組みはPerplexity Computer(2026年2月公開)とPersonal Computer(ローカル版)の延長として実装されます。デバイス上の小型モデルがタスクの性質を判定し、プライバシー重視・軽量な処理はローカル、高度な推論はクラウドのフロンティアモデルに自動ルーティングします。ユーザーが手動で切り替える必要はありません。

  • 利用可能モデル数:最大20モデルを並列オーケストレーション
  • 対応デバイス:Intel Core Ultra Series 3 搭載Windows PC/Mac
  • 企業収益:発表時点で年間収益約5億ドルに到達と報告

出典: VentureBeat — Perplexity AI unveils hybrid local-cloud inference system at Computex 2026

4. Microsoft 365 Copilot June 2026:マルチモデル選択と新UI

Microsoft 365 Copilotは2026年6月、大規模アップデートを受けました。最も注目されるのはOffice アプリ内でのAIモデル選択機能で、Word・Excel・PowerPointから使用するモデルを直接選べるようになりました。

機能 概要
モデル選択 Word等からGPT-5.5(標準/深い推論モード)を選択可能
Excel「Plan」機能 変更を適用前にプレビューし、共有ブックでの誤操作を防止
PowerPoint Q&A生成 プレゼン前に想定質問を自動生成して準備をサポート
Word変更追跡 最近の文書変更を要約してキャッチアップを高速化
新CopilotアプリUI Microsoft 365 Copilot アプリを全面刷新

またMicrosoftはMicrosoft Agent 365と上位SKU「Microsoft 365 E7」の一般提供(GA)も開始し、企業規模でのAIエージェント活用に向けた統合プラットフォームを提供します。さらにCopilot Studioでは2026 Wave 1としてMCP準拠ツールのエージェントワークフロー統合も追加されています。

出典: Pax8 — Microsoft Updates for June 2026 / Microsoft Partner Center June 2026 Announcements


主な情報源

各サービスは提供元の規約に従ってご利用ください。情報は各情報源の公開時点のものです。収集・要約はAI、公開判断は人。