Amazon Nova 2.5 Sonic一般提供・Copilot従量課金が標準に・Perplexityのローカルエージェント——2026年10月末のフロンティアAI動向

Grok・Copilot 他 のアイキャッチ

今日のテーマは「その他フロンティア」。10月下旬は、AmazonのNova 2.5 Sonic一般提供、MicrosoftのCopilot課金モデル変更、Perplexityのローカル実行エージェント、Metaの実験的アプリ、xAIのGrok 4.7の価格と位置づけを取り上げます。

AIエージェントとツールのイラスト

Amazon:Amazon Nova 2.5 Sonicが一般提供に

AWSは10月5日、音声を直接入出力する音声対話モデル「Nova 2.5 Sonic」をAmazon Bedrockで一般提供しました。推論力・指示追従・ツール呼び出し精度を高め、遅延も下げたとしています。価格はNova 2 Sonicと同じです。

項目 内容
コンテキスト 256K
対応言語(表現力のある音声) 7言語
提供リージョン 米国東部・米国西部・ストックホルム・東京
特徴 音声とテキストの同一セッション、非同期ツール呼び出し
  • 東京リージョンに対応しており、国内向けの音声エージェントを試しやすくなりました。
  • Amazon Bedrock AgentCoreやStrands Bidi Agentsと組み合わせる構成例もAWSのブログで公開されています。

出典: AWS What’s New: Announcing Amazon Nova 2.5 Sonic

Microsoft:Microsoft 365 Copilot Businessは従量課金が標準に

Partner Centerの案内によると、CSP経由で新規購入するMicrosoft 365 Copilot Businessは、12月1日から従量課金(usage-based billing)がデフォルトで有効になります。当初の11月2日から延期されました。対象はCopilot Cowork、Work IQ API、GitHub Copilot Harnessなどです。同日から、Microsoft 365の基盤サブスクリプションなしでもCopilotを購入できるようになります。

  • 既存のサブスクリプションは変わらず、新規購入が対象です。
  • 報道・解説記事によれば、初期値は1ユーザー月4,000 Copilot Creditsです。管理者は支出ポリシーを事前に設定しておくのが安全です。
  • Enterprise向けMicrosoft 365 Copilotは対象外で、一部の市場では当初提供されません。

出典: Partner Center October 2026 announcements/Usage-based billing for Microsoft 365 Copilot Business

Perplexity:Portable Computerでエージェントをローカル実行

Perplexityは8月25日にNVIDIAと組んだ「Portable Computer」を発表しました。クラウド版「Computer」のエージェントを手元のPCで動かし、ファイルの中身を外に出さずに処理できます。9月14日にWindows(RTX GPU)、9月24日にAMD Ryzen AI Max搭載機へ広がりました。10月20日には、規制業界向けに自社インフラで動かす「Computer with Valarian」も発表されています。

版 実行場所
Cloud Computer Perplexityのクラウド
Hybrid Compute クラウド+機密ファイル処理のみローカル
Portable Computer 手元のPC(24GB以上のGPUメモリが目安)
Computer with Valarian 企業・機関の自社インフラ

推論と計画はローカルで動く一方、Web検索やコネクタ呼び出しは外部に出ます。

出典: Perplexity: Computer with Valarian/Layer3Labs解説

Meta:実験的なAIアプリを相次いで投入

Metaは、自社のAIで開発を速めながら小さな単体アプリを試しています。AIペットと日記を組み合わせた「Waddle World」と、ワードローブ管理やコーディネートを支援する「Style Sketch」です。Style Sketchはインドネシア・シンガポール・タイ限定、Waddle Worldも一部地域の成人向けで、日本での提供は確認できていません。子ども向け用途や個人データの扱いには懸念も出ています。

出典: Android Headlines/Yahoo Tech

xAI:Grok 4.7の位置づけ

Grok 4.7は9月21日の公開で、Grok 4.6より大きいベースモデルを使い、価格と速度は据え置きです。API価格は入力100万トークンあたり2ドル、出力6ドルで、コンテキストは50万トークンです。ただしxAI自身の比較表でも、一部ベンチマークでは他社の最上位モデルに劣ります。Grok 5はAPIに登場しておらず、公開時期も定まっていません。

出典: No Code MBA: Grok 4.7/Fello AI: What Is Grok AI?

今日のまとめ

  • 音声エージェントは、Novaの東京対応で国内でも試しやすくなりました。
  • Copilotは「席課金から従量課金へ」が進んでいます。導入前に支出上限を決めておく必要があります。
  • エージェントの実行場所は、クラウド、ハイブリッド、ローカルから選べる段階に入りました。

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