「AIエージェントにWebからリアルタイムでGoogleやBing並みの情報を取らせたい」——そのために作られた検索APIが Tavily です。通常の検索APIと違い、検索・スクレイピング・要約整形までを1回のAPI呼び出しで済ませ、LLMにそのまま渡せる結果を返します。当メディアの記事収集にも使っているツールを、入門としてまとめます。

Tavilyとは
Tavily は「AIエージェント/RAG(検索拡張生成)のための検索エンジン」を掲げるAIネイティブな検索プロバイダーです。200万人規模の開発者に使われ、月間1.5億クエリ以上を処理。JetBrains・Cohere・BCGなどの企業がエージェント用途で採用しています。2026年にはNASDAQ上場のクラウド/AIインフラ企業 Nebius に買収され、注目を集めました。
普通の検索APIと何が違う?
Google・Bing・SerpAPI などの従来型は「URLとスニペットの一覧」を返すだけで、開発者が自分でスクレイピング・不要情報の除去・LLMの文脈長に合わせた整形を行う必要があります。Tavilyは1回のAPI呼び出しで最大20サイトを横断し、独自AIでスコアリング・フィルタ・ランク付けした「そのまま使える」コンテンツを返します。
一方、Perplexity Sonar や OpenAI の Web検索のような「回答エンジン」とも異なります。Tavilyは回答生成をオプションにし、検索深度・対象ドメイン・抽出範囲を開発者がコントロールできる“検索ファースト”の設計です。

提供される4つのAPI
| API | 役割 |
|---|---|
| Search | エージェント向けに最適化された検索(検索+スクレイピングを統合) |
| Extract | 指定URL(最大20件)から本文を抽出 |
| Crawl | ドメインを効率的にクロール |
| Map | サイト構造をマッピング |
料金
クレジット制で、無料枠から始められます。
| プラン | 価格 |
|---|---|
| 無料 | 月1,000クレジット |
| 従量課金 | 1クレジット $0.008 |
| 月額プラン | 1クレジット $0.0075〜0.005 |
| エンタープライズ | 個別見積もり |
クレジットは毎月1日にリセットされます。
ClaudeなどAIへの接続:MCPサーバー・スキル・CLI
TavilyはAPIキーを使うSDK連携(OpenAI Agents SDK ほか)に加え、エージェントから直接使える経路を複数提供しています。
- Tavily MCPサーバー:MCP に対応し、ClaudeなどのMCPクライアントから
tavily_searchなどのツールとして呼び出せます。キーレス(keyless)アクセスにも対応。 - Agent Skills:
npx skills add tavily-ai/skills --allでスキルとして導入できます。 - Tavily CLI:
tvlyバイナリでコマンドラインからも利用可能。
MCP経由ならAPIキーの受け渡しやスクレイピング処理を意識せず、エージェントの“Webの目”として組み込めるのが利点です。
当メディアでの活用
このサイトの記事は、Claudeが毎朝Tavilyで最新ニュースを収集→自分の言葉で要約→WordPressに下書き保存する仕組みで作っています。Tavilyは「収集」を担う中核ツールです(公開判断は人が行います)。
主な情報源
各サービスは提供元の規約に従ってご利用ください。情報は各情報源の公開時点のものです。収集・要約はAI、公開判断は人。