OpenAI動向:GPT-6系がCOBOL・Fortranに対応、ChatGPT Slides、GPT-Live-1.1(2026年10月20日)

OpenAI・GPT のアイキャッチ

2026年10月20日時点のOpenAI動向を3点に絞ります。レガシー言語(COBOL・Fortranなど)に強いGPT-6系モデル、ChatGPTのチーム向けスライド機能、音声モデルGPT-Live-1.1です。あわせて、Microsoftが自社モデルをGPT-5.6の基盤モデルと比べた発言も取り上げます。

AIモデル動向のイラスト

1. OpenAI、COBOL・Fortranなど「資料の少ない言語」でGPT-6系を強化

OpenAIは、COBOL、Fortran、Visual Basic、OCamlなど学習データが少ない言語での性能向上を発表しました(OpenAIの発表)。これらの言語は銀行システムや気象予測などの重要インフラで今も使われています。OpenAIは同時に、自前の評価2種を公開しています。

  • MultiLangBench:20言語で、SQLite互換のデータベースエンジンをゼロから作らせる長時間タスク。
  • COBOL migration:COBOLプログラムを、挙動を保ったままC++・Java・Kotlin・Python・Rustへ移行できるかを測る評価。
評価 GPT-5.6 Sol GPT-6 Astra / 6.1 Sol
MultiLangBench(20言語平均) 26.8% 87.4%(Astra、最大推論)
MultiLangBench: COBOL 10.9% 72.1%(Astra)
MultiLangBench: Fortran 21.4% 83.5%(Astra)
COBOL migration 5.4% 86.6〜86.8%(低推論)/97.9%(高推論)

数値はいずれもOpenAI自身の評価で、第三者による検証ではありません。報道によって、COBOL migrationの数字をGPT-6 AstraとするものとGPT-6.1 Solとするものがあります。モデル名は公式発表で確認してください。小型の「GPT-6 Luna」も全言語でGPT-5.6 Solを上回るとされ、コストは大幅に低いと報じられています。OpenAIは、本番の移行には専門家のレビューが必要だとも述べています。

出典: Thurrott.com / The Decoder / BleepingComputer

2. ChatGPT Slides:Spaceの中でチームがデッキを共同編集

10月16日、ChatGPTに「Slides」が加わりました。9月末に登場した共有ワークスペース「ChatGPT Space」の中で、会話・ファイル・アウトラインからスライドを作り、チームで編集できます。

  • スライド上のテキスト・画像・図形・グラフを直接編集でき、ChatGPTに修正を頼むこともできます。
  • 複数人でリアルタイム編集し、共有コメントも付けられます。
  • ChatGPT内でそのままプレゼンできます。Web版ではPowerPoint・PDF・Google Slidesへ書き出せます。
  • 既存のデッキを渡して、スタイルや構成の手本にできます。
項目 内容
対象プラン Pro / Business / Enterprise(Space利用可のアカウント)。Plusは対象外
提供状況 順次展開中
権限 閲覧と編集のみ。コメント専用ロールは未提供
モバイル 作成と閲覧は可、要素の編集はWeb・デスクトップ

書き出したファイルは、内容と書式を確認してから使うようOpenAIも案内しています。

出典: Android Headlines / Powerdrill(OpenAIのリリースノートとHelp Centerを参照した解説)

3. GPT-Live-1.1:音声会話が多言語で自然に

10月15日から、ChatGPT・Codex・dotsの音声に「GPT-Live-1.1」が展開されています。聞きながら同時に話せる「全二重」の音声モデルで、7月のGPT-Live-1の後継です。

  • 新ボイスが13種類加わり、フランス語・ドイツ語・ヒンディー語・メキシコ系スペイン語・韓国語・日本語などの発音が改善されました。
  • 検索中に「checking…」と言い続けることが減りました。
  • Plus以上の標準は GPT-Live-1.1、それ以外は小型の GPT-Live-1.1 Quip です。
  • APIへの提供は「近日中」とされています。

開発者コミュニティには、公開後に音声が途切れる、Androidで声の選択が反映されないといった報告も出ています。

出典: GPT-Live-1.1 システムカード(OpenAI) / OpenAI Developer Community

4. 余談:Microsoft「自社の基盤モデルはGPT-5.6の基盤より強く、計算量は4分の1」

Microsoft AIのMustafa Suleyman氏は社内の会合で、新しい基盤モデル「MAI-Base-2」が、GPT-5.6 Solを支える事前学習モデルより強いと述べました。学習に使った計算量はOpenAIの4分の1だという主張です。比較はMicrosoftの非公開テストと、同社が把握するOpenAIモデルの技術情報に基づいています。第三者の検証はなく、OpenAIの反応も確認できていません。

出典: Business Insider / Mint

まとめ

  • レガシー言語の移行は、OpenAI自身の評価では大きく改善しました。ただし移行の本番利用には人のレビューが前提です。
  • Slidesは「ファイルを作る」から「チームで育てる」へ。使えるのは上位プランに限られます。
  • 音声はAPI提供待ちです。日本語の自然さが気になる方は、アプリで試せます。

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